＜第1章：食材/シェムリアップの食料庫＞
シェムリアップの台所
プサールー市場

　考え付く全てのものを混ぜ合わせたような独特の匂い。すでに強い日差しと人いきれ。頭上を飛び交う売り子と客のやりとり。朝のプサールー市場は、人々の活気で溢れている。

　ふと漂ってくる強烈な匂い。その元は、淡水魚から作られた調味料だという。魚の塩辛「トレイ・プライ」、酢漬け「ポッオー」、塩漬け発酵させ米粉と混ぜた「プロホック」、エビや魚の発酵ペースト「マム」、魚醤「タックトレイ」など。どれもクメール料理に欠かせない大切な名脇役で、スープや炒め物にと大活躍する。

　魚の他にも、昆虫類、ヘビなどが馴染みある食材たちと共に売られ、買われていく。買い物の後は、屋台の朝ごはんで腹ごしらえといこう。

写真上）生鮮食品は市場の周辺で売られている。定価などはないので、すべて値段交渉が基本

写真左下）客の前で、鶏や魚を手際よくさばいているおばちゃんたち。ここでも、女性は働き者だ

写真右下）プサールー市場は、シェムリアップで最も大きなマーケット。朝6時から夕方6時ごろまで市がたつ

←前のページ | 目次 | 次のページ→

スケッチトラベルで行く！
インドシナの宝庫 アンコール遺跡の旅へ

（2007年1月号 | 2007年1月8日 月曜日 11:30 JST更新）