10月30日（月）/晴れのち曇り
4.そして、旅の終わり

帰還、サパへ/標高2000ｍ・気温22.2℃

　風が少しあたたかい。標高1900m。丘のような、なだらかな斜面に、色とりどりの花が咲き乱れている。登頂を果たした後、北ルートを使い、山を下った。途中、沢沿いの平地にテントを張ってキャンプ。今朝は十分な休憩をとり、少し遅めの出発となった。

　正面から山へ向かうために急な登りの多い南ルートと違い、北ルートは山の尾根伝いに山頂を目指す。開けた尾根を進むため、途中で山頂を見ることはできないが、遠くサパの街を望む絶景の中を行くことができるのだ。岩場や渓流もあるが、尾根の一部の山道には手すりもついているため、軽快に登山が楽しみたいなら、このルートが最適といえる。

　下りの最終地点である北ルートの入口は、もう目と鼻の先。登山口であるチャムトン（Tram Ton）と呼ばれる場所には森林管理局の事務所があり、そこからはサパの街まで、車で約1時間のドライブを楽しめばよいだけだ。

（写真）小鳥がさえずる最終日の早朝、朝もやの中にたたずむ黒モン族のポーターたち。今ではもう、共に旅をしてきた仲間だ

←前のページ | TOPへ戻る | 次のページ→

スケッチトラベルで行く
少数民族と霧の町サパへ 週末3泊4日の旅

（2006年12月号 | 2006年12月21日 木曜日 11:45 JST更新）