＜伝統衣装に、今こそ熱い風を吹かせたい＞
現代のアオザイデザイナーが語る。
「モダン･アオザイ」とは？

■レ・タイン・フォン（Le Thanh Phuong）
	profile 1970年ベンチェー（Ben Tre）生まれ。ホーチミン市美術大学彫刻科卒業。在学中に、「ベトナムコレクション」で2位を受賞、ファッションの道を歩み始める

■編み笠＆アオザイだけがベトナムじゃない！　アオザイは、日常生活の中にあるべきもの

　「アオザイは、結婚式や市場での買い物、バイクや自転車に乗る、道端でコーヒーを飲む時など、どんな時でも着られるもの。つまり、普通の人のための服なんです。大切なのは、どんな素材、デザインを用いても、あくまでアオザイと分かるものにしつつ、ライフスタイルに合わせたものに仕上げることです。ファッションは、普段の生活から生まれるものですからね。だからこそ、着る人の長所を強調し、短所はカバーしつつ、歩くだけで動きが出るような実用的なアオザイが求められているのです。」

■アイカ（Aika）
	profile 1974年生まれ。ベトナム語名はヴォ・ティ・ホン・ニャン（Vo Thi Hong Nhan）。ホーチミン市社会科学人文大学（東方学部）卒業。アオザイデザイン、メイクから和服の着付けまでをこなす

■アレンジを加えれば いろんなパーティーで大活躍

　「着る人の気持ちやイメージを大切にしつつ、動きやすく使えるデザインを心がけています。例えば、結婚式用のアオザイ。1度しか着られないのはもったいないですよね。だから、伝統的なラインを守りつつ、アレンジを加えやすいようジャケットタイプにするなど、いろんな時に着られるように工夫しています。」

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スケッチで行く！
サイゴンの優雅な一日

（2006年7月号 | 2006年7月7日 金曜日 13:53 JST更新）