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いざ行かん、
混沌たる魅惑の街へ
ザ・チョロンナビ

　ドンコイ(Dong Khoi)通りのあるホーチミン市中心街から南西へ約5km。5区を中心に6区、10区、11区の一部を含むチョロン(Cho Lon)地区は、17世紀後半に華人が移り住み、以来、ベトナム屈指の中華街として、今も中国色の濃い街並みが連なっている。チョ(Cho)・ロン(Lon)とは、大きな市場という意味で、元来はビンタイ市場を指し示すもの。

　しかし、その意味合いを知ってか知らずか、「大きな市場」の周囲にも無数の商店がひしめきあい、その街並みはまさに混沌と呼ぶにふさわしい、ホーチミン市最大の迷路。しかし、ゆえに知れば知るほど深みを増す、魅惑のエリアでもあるのだ。食い倒れに買い倒れ、どっぷりはまると抜けられない、底なし沼のようなこの街の魅力を訪ねて。ほら、気づけばあなたの足元にも、チョロンの匂いが染み付いている。

取材・文／ベトナムスケッチ編集部

	市場は街の顔。チョロン地区、最大・最古の市場。 1区にある市場と比べ、ぐっとローカル度が増すチョロン地区の市場。ちょっとひと足のぞいてみれば、そこには庶民の生活がいたるところに...
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	ザ・チョロンマップチョロンはホーチミン市の5区を中心に、6区、10区、11区の一部を含むエリアを指す。街の興りは17世紀末、明朝の残党がこの地に入植し...