やっぱり食べたい！
あの喉越し、この風味。
麺処越南亭

　米麺フォーは日本でも有名。だけど、その他にベトナムの麺をいくつご存知？麺の種類もさることながら、調理方法も実にいろいろ。スープをかけたり、揚げたり、炒めたり。朝ごはんに、おやつ代わりに、いつだって美味しいベトナム麺。そこで、当店ではベトナムで味わえる麺をずらりと取り揃えてみました。ベトナムにお越しの際は、是非、自分の舌でその味を確かめてみてください！（値段は参考まで。）

写真： 大池直人、ベトナムスケッチ編集部

[フォー]

　日本でも良く知られたベトナム麺「フォー」。この麺は、米粉を水に溶き、専用蒸し器の上で薄く引き延ばし、数ミリ幅にカットしてつくられる。フォーの本場は北部といわれるが、ベトナム全土で主に朝食として食べられる。一般的にはスープに麺と肉が入ったものが有名だが、その他にも、汁なし麺、炒め麺、あんかけなど、違った顔も見せてくれる。

[フォーサオヨン] 3万ドン(約220円) フォーの麺「バインフォー Banh Pho」を油で揚げたバリエーション。その味と食感は、まるで煎餅みたい。これに、牛肉、玉ねぎ、トマトを炒めてとろみをつけたあんを上にとろりとかけ、固焼きそば風に仕上げたのがこの料理。ちなみに、揚げ麺の代わりに茹で麺を使ったバージョンは「フォーサオメム Pho Xao Mem」。	[フォーボー] 1万8000ドン(約130円) フォーボーは、麺と半生牛肉または固茹でされた牛肉が入った器に、牛骨でダシをとったあつあつのスープを注げば出来上がり。好みによって、スープにレモンを絞ったり、唐辛子、酢を加えたりする。地方によってスープの味や麺の太さなど、若干の違いがある。	[フォーソットヴァン] 2万ドン(約150円) フランス人によりベトナムへ持ち込まれたビーフシチューにフォーを入れてしまった珍品。長時間煮込まれたビーフはやわらかく、ほどよい酸味と甘みのあるとろとろスープが麺に良く絡み合い美味。このスープ単品にフランスパンを浸して食べることも多い。
[フォーチョン] 3万ドン(約220円) フォーを使った汁なし麺。湯がいたフォーに醤油ベースのタレをかけてどうぞ。チョン（Tron）とは混ぜるという意味で、食べる前に、フォー、具、タレをすべて碗内で混ぜ合わせるのが特徴。通常、具材には鶏肉を用いることが多いが、この写真では牛肉を使用。	[フォーアップチャオ] 1万8000ドン(約130円) こちらは「フォーのあんかけ」。牛肉、青菜、セロリ、タマネギ、トマト、キノコを炒めてとろみをつけたあんを、茹でたフォーにたっぷりとかけたもの。	[フォーターイラン] 1万8000ドン(約130円) ちょっと変り種の半生肉入りフォー。きざんだセロリをたっぷり入れたこのフォーは、ニンニクがよくきいていて、とっても濃厚な味。

フォー | ブン | フーティウ/ミー
ミエン/その他

（2006年1月号／2006年1月17日 火曜日 8:53JST更新）