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究極の市内観光 in HCMC


	ここには、ベトナム空軍の英雄の跡があります。あまり知られていない、そのストーリーをご紹介しましょう。

英雄パイロットの軌跡がここに

統一会堂（旧大統領官邸）/Hot Truong Thong Nhat（Dinh Doc Lap）


	グエン・タイン・チュンが使用したのと同じモデルの戦闘機F5E

	屋上のヘリポートには、爆撃された箇所が赤で記されている

	北ベトナム軍は正面のフェンスをなぎ倒して入場。1番乗り予定の部隊が郊外で道に迷ったため、別の部隊が先に到着。そのため、用意されていた大きな解放旗は使えなかった

　北ベトナム軍のあるパイロットが、スパイとして南ベトナム空軍に入隊。彼は南ベトナムを支援するアメリカ本国で操縦訓練を受け、サイゴンへ戻りました。1975年4月8日朝、彼は連隊を離れて1人、大統領官邸（現在の統一会堂）へ向かい、4個の爆弾を投下（うち2発が屋上のヘリポートに命中）。さらに4月28日には5機の編隊を組んでサイゴンを目指しタンソンニャット（Tan Son Nhat）空港を爆撃、一躍英雄となりました。戦後、ベトナム航空に就職した彼こそ2008年6月まで、同社の副社長を務めたグエン・タイン・チュン（Nguyen Thanh Trung）氏。ベトナムで最長の飛行経験（35年、飛行時間2万2000時間）を持ち、アメリカの飛行機に詳しい彼は、ボーイング（Boeing）777機の機長も務めました。

住所：135 Nam Ky Khoi Nghia St., Dist. 1
電話：(08) 8223652
開館時間：7:30～11:00 / 13:00～16:00
入館料：（5歳以下）無料、（6～12歳）2000ドン（約13円）、（13歳以上）1万5000ドン（約100円）


	ここはかつて「戦争犯罪博物館」と呼ばれていました。アメリカ軍は戦争を早く終わらせようと最新兵器でベトナム戦争に挑み、対するベトナム軍は、まともに向かってもかなわないため、相手の武器や兵器を研究することで対抗しました。

アメリカ軍が使用した武器&兵器

戦争証跡博物館/Bao Tang Chung Tich Chien Tranh


【D.7Eブルドーザー】1967年7月までに米国は1417台のブルドーザーを導入。農村を一掃し、ゲリラとの接触を断つため周りに塀をめぐらした収容所「戦略村/Ap Chien Luoc」に農民を隔離して南政府が管理できるようにした。それでも農民たちは農作業に出る際、自分の昼食をベトコンに差し入れするなどして協力したという		【戦車】ベトコンは運転席の前の窓ガラスに泥を塗り、ガラスを拭うために米国兵が出てきたところに手榴弾を投げ入れた。その手榴弾も、アメリカの不発弾を再利用したものとか		【偵察機】ホーチミンルートを探すために地中に埋めて使用。これに対しベトコンは熱や音に反応する特性を逆手に取り、偵察機の周りで嘘の情報を話させたり、牛の尿を詰めた袋を大量に置き人が大勢いると思わせたりして情報をかく乱。また相手を誘導して、自分たちに不利となる大岩などの障害物を爆撃させたことも		【A-1スカイライダー】20mmの機関銃4台、8つのロケット弾発射砲、爆弾15個を搭載。ナパーム弾やクラスター爆弾などが投下され、その被害の様子は館内に多く展示されている