五感で楽しむ愉楽の旅
フエ庭園探索

■中部音楽の発祥の地

	現ホーチミン市音楽院やフエ音楽院はここから発展してできたそう。現在は庭園カフェとなっており地元の人たちの憩いの場となっている。当時使われていた楽器はホーチミン市内で管理されているが見ることはできない

ティバーチャン庭園屋敷/Nha Vuon Ty Ba
　1939年に創建された「ティバーチャン庭園屋敷」。1950年頃、中部初の音楽会が催され、中部音楽の発祥の地と言われている。当時は役人や貴族のために音楽会を開いていたが、グエン朝が途絶えた後は、音楽を学びたい一般の人達が集まり楽器を楽しんでいたという。

■フエ音楽、今むかし

	2003年に日本で開催された「アジア音楽祭」に出演したというタオ先生

　フエ音楽院でフエの伝統音楽、カーフエ（Ca Hue）を教えているタオ（Tran Thao）先生にフエの音楽について伺いました。

昔は音楽は役人や貴族が楽しむもので、通常は屋敷に音楽家を招いて演奏してもらっていたんだ。だけど、役人たちも遊びや趣味として楽器を楽しんでいたんだと思うよ。徐々に一般の人にも広まり、現在のフエ独自の音楽として発展したんだ。