くちん、快適、そんな旅はヴンタウに似合わない。

　セオム（Xe Om/オートバイタクシー）をつかまえて、ヴンタウが誇る観光地をめぐってみた。見所満載とドライバーは言うが、もちろん話半分で。

　ヴンタウには寺が多い。いや寺というよりも、各宗教が思い思いに自己主張、巨大なモニュメントをそこかしこに建てている。それらをめぐるのが、いきなりだがヴンタウ観光のハイライト。「そのほかにも何かあるはず！」と好奇心旺盛な旅人は、ベトナム最後の皇帝バオダイ（Bao Dai）の旧別荘や、山頂に壊れたレーダーがそびえるレーダー山へ行ってほしい。ただし、そのほとんどが山や小高い丘にあるものが多く、徒歩で登るとひと苦労。ケーブルカーやロープウェーなど、便利な機器に頼り切った現代人を戒めてくれるかのような観光地の数々は、まさにナチュラル・アスレチックジム。苦労してたどり着いた後は、きっと目的のものもなんだか素敵に見えてくるはずだ。

そのサイズ、世界2位！？
キリスト像 / Tuong Chua Dang Tay

　南米リオデジャネイロの次に高いと噂されるキリスト像は、今やヴンタウ観光のメッカ的存在。半島の南端にある岬の山上にそびえ立ち、中の階段を使い、肩あたりまで登ることができる。上からの眺めは遠く大海原が見渡せる絶景だが、手すりも何もないので、けっこう怖い。高所恐怖症の人は下から見上げるだけにしておこう。

住所：2 Ha Long St., Vung Tau
電話：なし
拝観時間：7:30〜11:30 / 13:30〜17:00

ヴンタウで、釈迦に出会う
釈迦仏台 / Chua Phat Dai

　山懐に約6haもの巨大な敷地をもつ同寺では、寺門から山を登るにつれ、数々の像で表された釈迦の一生をたどることができる。そしてその行き着く先に鎮座しているのが、純白の大仏。高さ6m、幅4mの神々しいまでの仏像で、ベトナム人観光客にも大人気。ここはひとつ線香をあげ、功徳を積んでおくのも悪くない。

住所：610 Tran Phu St., Vung Tau
電話：なし
拝観時間：6:00〜17:00

←前のページ | 目次 | 次のページ→

スケッチトラベルで行く！
アノアシスビーチリゾート1泊2日プラン＠ロンハイ

（2008年1月号 | 2008年1月16日 水曜日 10:51 JST更新）