ハノイには
ベジタリアン料理がよく似合う!?

　ハノイはベジタリアン料理がおいしいことでも知られている。春巻き、フォーなど定番ベトナム料理もいけれど、ベトナム風精進料理から無国籍ベジタリアンフードまで、ぜひお試しあれ！

地元の人たちで満席になる
ベトナム精進料理の店
Nang Tam

	「エビの炒め物」エビもどきとはいえ、味と歯ごたえはかなり本物に迫っています。

　 「Nang Tam」はベトナム精進料理のお店。メニューを見ると肉や魚のオンパレードだが、それらは全てニセ肉。小麦粉や豆腐などをこれでもか、というほど手を加えて、肉もどきを作り上げる技術は賞賛もの。

　オーダーした料理が、どのくらいそっくりに作られてくるのか、それを見てみるのは、ベトナム精進料理ならではの楽しみだろう。旧暦の14、15日と30、1日はベトナム人客で満席になるので要注意。

　店名：Nang Tam
　住所：79A Tran Hung Dao
　電話： (04) 9424140

ここのベジタリアン料理は
食べ応え充分
Dakshin

	「オクラのスパイス炒め」オクラのねばねばと激辛スパイス。ミスマッチと思いきや、これが意外なニューテイスト。

　インド料理店は珍しくないが、ベジタリアンでしかも南北インド両方のシェフがいるのは「Dakshin」だけ。ベジタリアンインド料理なので、もちろん素材に肉・魚介は入らないが、ヨーグルトやギーをたっぷり使ったソースに、カッテージチーズがごろごろ入ったカレーは満足度100％。

　南北インド両方の料理が揃っているのも嬉しい。オクラの激辛スパイス炒め(Bindi Masala)や芋のだんごが入ったカレー(Malai Kafta)なんてさすが本場のシェフ。日本人の想像もつかないカレーだ。(p28参照)

ここでお洒落に決める
ビタミン補給にもピッタリ
Tamarind Cafe

　ベジタリアンとなると、昨年9月号で紹介した「Tamarind Cafe」も外すことはできない。ここは無国籍ベジタリアンカフェ。おしゃれなフランス人と台湾人の女性ふたりがプロデュースするこのカフェでは、何料理という枠にとらわれず、自由で洗練された創作ベジタリアンを味わうことができる。

　単に肉や魚を使わないだけでなく、油を極力控えてあっさりと仕上げた料理は、言うまでもなくとってもヘルシー。フルーツジュースのメニューも充実しているので、ここほどビタミン補給に向いた店はないだろう。(p27参照)

（ベトナムスケッチ2003年3月号）