ベトナムふしぎ発見!/ベトナム人はなぜゴールドを買う? /現金よりも好まれるワケ

下がらない価値への高い信頼 かつて資産購入は現金より金

ベトナム人は、よく金(ゴールド)を買う。お洒落のためというよりも、将来への不安から現金よりも金が好まれる傾向にある。購入した金は自宅で保管するのが常識だった時代もあり、20数年前までは不動産やバイクなどの購入では金で支払っていた。 今でも結婚式では、花婿の家族が花嫁に金のアクセサリーをたくさん贈ることで、家が裕福であることをアピールする風習がある。地方の小さな町や村でも、金の指輪やブレスレットを身につけている女性は多い。

戦後から始まった金投資 将来性の高さと扱いやすさで人気

1950~70年代の戦争中は貧困者や失業者が増えた。そこで、人々は信頼できる資産として価格の如何を問わずに金を購入し、自宅の秘密の場所に保管していた。 資産購入は現金が主流となった今も、金への信頼は高い。とくに旧暦1月10日(富の神様の日)に宝飾店の前にできる大行列は毎年の風物詩だ。この日は価格が高くても純金を買い、親族に贈ることでお金の心配なく、経済的に余裕がある1年が過ごせると信じられている。 贈与税や相続税の対象外であるため次世代に引き継ぎやすいことや、すぐに現金化できるなど、扱いやすさも魅力だ。将来的な資産として長期で保有していれば、価値が上がるうえ、インフレ対策の1つとしても有効だ。
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