浅井 友香里 さん
ネイリスト・アイリスト
カテゴリ:ベトナムの日本人
更新:2022/09/05 – 09:00
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他人にやさしいベトナムの人たちに
安心で安全なネイルで喜んでもらいたい
「7歳まで、父の仕事の都合でドイツのハンブルクで育ちました。飛び級制度で5歳から現地の小学校に通っていたのが、日本ではまた小学校1年生。なんだか納得いかなかったです(笑)」
幼い頃から絵を描いたり何かを作ることが好きだった浅井友香里さんは、芸術大学でデザインを専攻し、パッケージのデザイナーとして3年勤務。25歳の時に語学留学したカナダで、プロのネイリストを目指すきっかけが待っていた。
「それまでネイルは趣味でした。現地の友人たちに『仕事にできるんじゃない?』って褒められて、仕事にする可能性を考えたんです」
帰国後の2014年、東京で10店舗を展開するネイルサロンに入社し、1ヶ月の研修を経てネイリストとしてのキャリアが始まった。浅井さんは入社3ヶ月で難易度の異なる全コースを修得し、半年後には店長に就任。さらに、銀座など4店舗の統括チーフへと猛スピードで昇格し、札幌、沖縄の立ち上げも担当して前線を走ってきた。
「その後は、30歳までに行くと決めていたドイツに行きました」
帰国が数ヶ月後に迫り、ネイルの仕事を再開したいと考えていた矢先、前職の上司から連絡がきた。
「海外展開を手伝ってほしいとのことで、帰国して2ヶ月後にはベトナムに来ました」
正しい知識と高い技術で
ディテールを大切に
現在は、ベトナム人スタッフ1人との二人三脚で、「シュガーネイル&アイラッシュ」でネイルやまつげエクステを担当。最近は眉を整えるサービスも開始した。
「ベトナム人スタッフは、お客様の顔や名前、デザインを憶えている記憶力のよさと、手先の器用さに感心します。お客様は施術中に気になる点などをはっきり伝えてくださるのがありがたいですね」
9割を占める日本人客の中には、ローカルのサロンで痛い目にあった人もいる。
「例えば甘皮の処理は、切りすぎてささくれになったり血が出たり、ひどい場合は化膿したり。美容の公的資格がなく、正しい知識と技術を学ぶ場がないのが一因かもしれません」
日本人との色彩感覚の違いも、商材の仕入れの際に気づかされた。ベトナムではそもそもカラーバリエーションが限られている。
「一口に『赤』といっても、濃さや明るさなど色の幅は広いはずなのに、サンプルや製品番号を見せても、まったく違う赤なんです。『ほら、赤でしょ!』と。その人が面倒だっただけかもしれませんが(笑)」
ベトナム人は、SNSをきっかけに来店することが多い。日本の商材、クオリティの高さ、なにより衛生的で安全な面を重視しているという。
「私の本来の使命は、ベトナム人だけで日本の技術を提供するサロンを作ること。来年の夏までにスタッフを増やし、ベトナム人のお客様がもっと来やすい店づくりを実現させたいと思います」
浅井 友香里 あさい ゆかり
日本のネイルサロンでエリア統括や各地の立ち上げを行い、ドイツ留学を経て、前職の上司の依頼でサロン立ち上げのために2018年に渡越。ネイル&まつエクサロン「シュガーネイル&アイラッシュ/Sugar nail&eyelash」店長。
FB: @sugarnaileyelash
Instagram: @sugar.nail.hcm
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