和田良子 さん
オーガニック化粧品 「タラン」オーナー
カテゴリ:ベトナムの日本人
更新:2021/12/05 – 09:00
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文/佐々木朋美
自分の肌で見つけたタマヌオイル
見て、試して、肌に合うアイテムを見つけてほしい
素材は良いのにお土産がない
開業に繋がった1つの気づき
大学卒業後、洋菓子店で店長を務めていた時、ダナンを旅行したのが和田良子さんとベトナムとの出会いだ。マッサージ店で良質のオイルに出合ったものの、お土産に最適な商品がなかった。「ベトナムには良い素材があるのに、持ち帰れる商品がない」という気付きが起業に繋がった。
「家族は皆アトピー性の皮膚炎があり、母がいろいろな植物オイルや温泉水を試してくれたので、幼い頃から天然オイルは身近なものでした。元は美容業界を志望していたことから、観光地のダナンで天然オイルのお土産事業を始めたいと考えました」
2016年にハノイでカフェの立ち上げに参加後、2017年にダナンでオーガニック化粧品店「タラン/taran.」を開業する。
「現地の良質な素材でコスメを創りたい」との思いから、20種以上の現地産オイルを自分の肌で試した。そうしてたどり着いたのが、古くから肌の治療薬として知られるタマヌオイルだ。タマヌオイルを含む美容液以外にバスソルト、天然のお香など、現在は30種類以上の商品を展開している。
ホイアンへの移転を機に
リサイクル商品も積極的に開発
コロナ禍での出来事は、もの作りへさまざまな変化をもたらした。
「以前は100%が店舗での売り上げでしたが、今は大部分がオンライン。ベトナム在住の日本人の方がリピートしてくださって嬉しいです。今後は店舗を持たないという選択肢もありました。でもやはり、店舗でお客様に直接商品の良さを伝えたいという気持ちが強かったためホイアンで再スタートすることにしました」
ホイアンの新店舗は豊富なサンプルを取り揃え、ウェルカムドリンクを提供するなど、ゲストが寛げる空間にこだわった。オイルは最初、使い方が分かりにくいもの。だからこそ、来店した人が肌やオイルについて相談ができ、試しながら選べる空間にした。
「肌は呼吸しています。あれこれ化粧品を使うより、しっかりと成分を見て自分に合うもの選ぶのが良いと思います」
商品を包装する布はテーラーからアオザイの切り端を譲り受け、再利用する。
「実は、一時期運営していたお土産菓子店を閉店する際に、不要になった資材を痛ましいくらい捨てた苦い経験があります。以前は百貨店への納品を目指して美しい包装にこだわっていましたが、資材を大量に廃棄したことで、持続可能な商品開発という視点が加わりました」
現在はベトナム人のバイオ専門家が入社し、廃油を活用した製品を企画中だ。新たなベトナム人パートナーも加わり、“最強”と誇れるスタッフも揃った。
「スタッフやパートナーさんのお陰で、今私は広報やデザインに集中できています。新企画の商品も形になってきました。ホイアンの店舗に皆さんが来店いただける日を心待ちにしています」
和田 良子 わだ りょうこ
北海道出身。「タラン/taran.」オーナー。タマヌオイル熟成石鹸、カラーリップなど、2021年内に新商品を販売予定。ユーチューブ(YouTube)チャンネル『Danang Ryoko【ベトナム移住&起業】』も随時更新中。
IG: danang_ryoko7
Twitter: @DanangRyoko
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