池田 卓生 さん
「テーブルプロデュース」代表
カテゴリ:ベトナムの日本人
更新:2021/07/05 – 09:00
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日々の食卓がもっと豊かになる
「食のセレクトショップ」を発信
売りっぱなしではなく
商品の情報や製造過程も大切に
ダナンで自社農園の野菜やコーヒー、自社開発の加工商品、冷凍食品、調味料などを販売するショップ「テーブルプロデュース/Table Produce」を経営する池田卓生さんは、ユニークな経歴の持ち主だ。
「大学卒業後は、百貨店や外資アパレル企業でバイヤーやマネジャーとして働いていました。退職後、兄と一緒に地元の春日部で『セブンイレブン/7-Eleven』のフランチャイズ店を経営し、店長を22年間務めて2019年に引退しました」
ダナンに来たきっかけは、商工会などで知り合ったメンバーが立ち上げた事業の現地派遣員として、来越したことだった。
「事業がうまくいかず帰国を考えていた時、食品加工輸出業を営む現在のビジネスパートナーから、『ベトナム国内での販売事業の立ち上げに携わって欲しい』と誘われたんです。これが『テーブルプロデュース』の開業に繋がりました」
店舗は2020年9月にオープン。当初は国外からの観光客をターゲットとする予定だったが、コロナ禍のため在住者向けの商品展開に変更した。
接客をする中で、日本人や外国人に限らず、ベトナム人も食の安全やストーリー性を重要視していることに気づく。
「ベトナムでも食の安全に注目が高まり、生産様式も多様化しています。当店では私が直接足を運んで、信頼できる生産者が作るものだけを『食のセレクトショップ』という切り口で提供しています。店舗ではただ売るのではなく、生産地や製造過程を伝えることも大切にしていて、スタッフはどの商品もお客様に説明できるようにしています。一般的な物流はバイヤーと販売員が分かれることが多いですが、私はなるべく店頭にいて、お客様の反応を見ながら仕入れを決めているんです」
ベトナム在住者の食生活に
ワクワクを増やすことが目標
「テーブルプロデュース」は“第2のダラット”と呼ばれる高原地帯のマンデン(Mang Den)に自社農園を所有し、日本に輸出する「天空かぼちゃ」をはじめ、日本基準栽培や無農薬の野菜を栽培・販売している。自社商品「海鮮せんべい」は、ダナンで獲れた新鮮なエビ、イカ、アナゴを味付けしてプレスして焼き上げる。ほかにも和食店が調理した惣菜の真空冷凍食品、日本人パティシエが手がけるスイーツなど、手間暇かけて作られたこだわりの品を随時入荷しているのも魅力のひとつだ。
「『テーブルプロデュース』という名には、“買う人・売る人・作る人が一緒に囲めるテーブル作り”という思いが込められています。気になる料理人に会いに行き、関係性を築いてからコンセプトを伝えて発注したパスタソースやジェラートも好評です。お客様の顔を思い浮かべながら、安心・おいしい・ワクワクをキーワードに、今後はハノイでも新規事業を計画中です」
池田 卓生 いけだ たかお
埼玉県出身。百貨店バイヤーやコンビニエンスストア経営などを経て、2020年9月ダナンに野菜や肉、スイーツなどを販売する「テーブルプロデュース」を開業。ダナン市内では配送も行っている。
FB: @table.produce
http://tableproduce.com
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