メディカルトーク 子どもにとって深刻な睡眠不足 正しい睡眠習慣を身に付けるコツ
カテゴリ:メディカルトーク
更新:2021/02/19 – 09:00
編集部では、皆様からの情報をお待ちしています。情報掲載をご希望の方は、コチラまでご連絡を!
症例
9歳女児。落ち着きがなく、注意力散漫で、授業中の居眠りが頻繁にみられ、成績も低下傾向にあるため、心配になり受診。問診で、両親共働きのため、夕食は夜9時、就寝は夜11時前後であることがわかった。
子どもの成長に欠かせない睡眠
体重や精神機能にも大きく影響
良好な睡眠は、子どもの心身の成長には欠かせません。しかし、睡眠時間が世界最短といわれる日本人の子どもは、海外在住の日本人の子どもも含め、決して十分な睡眠が得られているとはいえません。睡眠不足が引き起こす子どもへの影響の1つに、体重増加があります。食欲を制御するホルモンの分泌に変化が起こり、食欲が増進し、体重増加、肥満、さらに糖尿病、高血圧などの生活習慣病の発症へと繋がります。また、精神機能にも影響し、意欲の低下、日中の眠気、記憶力の低下、さらに気分が激しく浮き沈みし、うつ病を発症してしまうこともあります。こうなる前に、子どもが正しい睡眠習慣を身につけ、十分な睡眠をとることが重要です。
早起きと適度な運動を心掛けて
寝る前はスマホを控えるのが◎
朝は早起きし、日光を浴びることで、深く良好な睡眠に不可欠な「メラトニン」という睡眠物質の分泌が就寝前に増加します。日中の適度な運動も睡眠には必要です。また、眠るための環境づくりも大切です。夜間に明るい光を浴びてしまうとメラトニンの分泌が抑制されてしまうため、寝る時間が近づくにつれ、部屋の明かりを徐々に暗くしていくことも効果的です。特に寝る前のテレビ、ゲーム、パソコン、スマホなどは控えましょう。加えて、快適な室温を保ちできるだけ静かな環境を整えることも、気温が高く、交通量の多いベトナムでは特に重要なことです。睡眠リズムを保つために平日と休日で起床・就寝時刻を大きく変えないことも肝要です。
Post Advert 570×75 Rotation
掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。
関連ベトナム記事



















