
症例
40代男性。奥歯がしみて、噛むと痛い。全顎に歯ぎしりの跡が見られるため、食いしばり、または歯ぎしりによる知覚過敏と咬合痛と診断。ナイトガードを付けて2週間ほど経過し、両症状とも消失。
食いしばりを放置すると
さまざまな症状に繋がる
ブラキシズムとは、口腔悪習癖である食いしばりや歯ぎしりを指します。これらは主に寝ている時やスポーツをしている時によく見られます。
本来、上下の歯は食事中のみ接触すれば良く、1日の接触時間は10分もあれば十分なのですが、何もしていない時でも意外とやってしまっていることがあるので注意です。
また、軽視しがちな食いしばりですが、これが原因となって生じるさまざまな症状があります。例えば、歯の破折や歯の痛み、違和感、揺れ、被せものの破損、知覚過敏、歯を支える骨の消失、顎関節症などが挙げられます。気付かないうちに進行している可能性もあります。
歯科医院で原因を明確にして
正しい対処法を試せばOK
食いしばりを防ぐには、まず自分が食いしばっていることに気付くことが大切です。気付ければ、止めるようにコントロールすることが可能になります。
原因が噛み合わせからきているのなら、歯医者で治療をするのが効果的です。
また、スポーツ時は専用のマウスピースを歯科医院で作るのもおすすめです。
眠っている間の食いしばりはコントロールできないため、眠る前に自分に食いしばりをしないよう自分に言い聞かせる自己暗示や、ナイトガードという寝ているときに着用するマウスピースなどが効果的です。
心当たりのある方は、1度歯科治療を受けてみてはいかがでしょうか。