越祭モノガタリ
(17)国防への使命感を持った、
厳格な仏教徒の男神
イエンフ村の男神を祀った寺の祭り
Le Hoi Dinh Lang Yen Phu
13世紀の陳(Tran)朝の皇帝であった陳聖宗(Tran Thanh Tong)の息子であるウイリンラン(Uy Linh Lang)王子は、幼少期から賢明であり、仏教についても深く学んでいた。18歳の時、信仰を深めようと出家の許可を陳聖宗に求めたが承認されず、寺へと逃げ込んでいたが、1287年、陳朝が中国を征服したモンゴル帝国の元朝(Nha Mong Nguyen)との間で戦争が始まったと聞き、父・陳聖宗の命と国を守るべく軍人として参戦した。彼は兵士を何千人と集め、訓練を積極的に行い、軍隊を率いて勝利へと導いたため、代王(Dai Vuong)の称号が与えられた。しかし、彼はその称号を辞退し、寺に戻って仏教の研究を続けた。そんな彼の功績を称えるべく、「イエンフ亭/Dinh Yen Phu」を建てて祀った。
場所:イエンフ村/Lang Yen Phu
住所:Yen Phu Village, Tay Ho Dist., Hanoi
旧暦2月10日
旧暦2月10日は、男神の像を精製水で清め、像に新しい服を新調する儀式が行われるほか、村の若者たちが像を中に置いた神輿を担ぎ、龍舞と共に街へ繰り出したり、踊ったりして盛り上げる。
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