こどもの学び舎／(96)生徒たちの好奇心を評価 ／喜んで手を貸す大人たち

2020年4月現在も新型コロナウイルスの状況が悪化する中、ストリートチルドレン友の会（FFSC）の一部の生徒が奮起している。逆境に負けないよう、家の手伝いのほかにも、アルバイトを見つけて働く子どももいるよ うだ。 ベトナム政府がウイルス感染症の対策としてソーシャルディスタンス（社会的距離）を徹底的に実施している環境の中で、生徒たちは少しでも家計を助けようと、カシューナッツの皮を剥いたり、刺繍絵画を制作したりしてお金を稼いでいる子がいる。ほかにも、飲食店向けに野菜の下処理をする仕事もあるという。自宅でもできる仕事であれば、家族と一緒に楽しく過ごしながらお金を稼ぐことができるため、進んで働こうとする生徒は多い。 この大変な時期だからこそ、生徒たちに何かしてあげられることはないかと、FFSCの先生やスタッフ、後援者、スポンサーなどが協力し合い、食料や生活用品を中心に提供する計画を進めている。 ある先生は、「コロナウイルスの影響で、生徒たちはずっと家の中で過ごしています。先生や友達に会えずに寂しいという気持ちと、自由に出かけられず食料不足という状況が合わさり、心身共に滅入ってしまっています。もっと安心して暮らせるよう、学習にも集中できるようにと、たとえ些細なことでも彼らに喜びを与えられたらと、私たちも協力していきたいです」と話していた。

ストリートチルドレン友の会（FFSC） 住所：140/4 Vo Thi Sau St., Dist. 3, HCMC 電話：(028) 3829 6951 電子メール：ffsc.vn@gmail.com ウェブサイト：www.ffscvn.org

この記事は、ホーチミン市で事業を営まれている、ある日本人経営者の方の善意によって企画されたものです。 このような機会を頂けたことに関し、編集部一同からの感謝の気持ちをこめて、連載させて頂きます。