ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説4月号

ベトナム人が自動車を選ぶ基準 どんな自動車を好むのか

税関総局によると、2019年11ヶ月の自動車輸入台数は前年同期比95%増。国内生産・組立車の供給も、ヴィンファスト(VinFast)やチュオンハイ(Truong Hai)グループの工場がフル稼働して大きく伸びた。中古車供給も22%増加し、輸入車より国内生産車の売買のほうが盛況だった。自動車売買サイト「チョトットセ(Cho Tot Xe)」に掲載されている中古車ではトヨタ、キア、ヒュンダイが最も多く取引されている。 (Phunuonline.com.vn 12月31日)
解説 国産車、ヴィンファストの参入もあり、内外から注目を集めるベトナム自動車市場。同サイトによると、2018年の最多取引はトヨタ、キア、フォードの順であり、トップ3に変化があったことになりますが、ヒュンダイの「グランドi10」と「アクセント」が支持を得たことが、その要因だったようです。 ブランドだけでなく、色も自動車選びに影響する要素となりますが、シルバー、白、黒などが好まれているようです。車種ではセダンが最も好まれ、ホンダ「シティ」、トヨタ「ヴィオス」、「マツダ3」が人気でした。 中古車購入では、ホーチミン市の人々は新古車を好む傾向があり、過去3年ではヒュンダイ「グランドi10」、マツダ「CX-5」、ホンダ「シティ」などが3億~7億VND(約150万~350万円)の幅広いレンジで取引されています。 ハノイの人々は中古車では小型車を選択する傾向が強く、トヨタ「ヴィオス」、ヒュンダイ「グランドi10」、キア「モーニング」などが人気で、値段も3億~4億VND(約150万~200万円)とホーチミン市より低価格帯となっています。

銀行口座を持つ人が増加、 オンライン決済が急増

国家銀行によると、現在ベトナムでは成人の63%にあたる4000万人が銀行口座を持っており、5年前から倍増している(2015年は31%)。 国内でのカード決済も急伸し、2019年11月のデータでは前年同期比42.5%増、取引件数35%増。インターネット取引件数は69.4%増、取引額37%増。特にスマートフォンを利用した取引が急増しており、取引数196%増、取引額225%増。 (Tuoi Tre 1月7日,P.6)
解説 ホーチミン市のスーパーやコンビニでのベトナム人の買い物風景を眺めていると、カード決済はもはや当たり前となり、最近では若い人々、特に女性を中心に、スマホを使ってQRコード決済する人が非常に増えているようです。スマホ決済する「無人コンビニ」もホーチミン市に登場し、話題になりましたね。 移動も食事もショッピングも、スマホやネットでキャッシュレス。そんなご時世で、現金のやり取りをする機会自体かなり減った人も多いと思いますが、お釣り代わりの飴玉や、手もとに溜まる一方の200VND札や破れたお札に戦々恐々としていた時代が何だか懐かしいような気もします。 ベトナムは現金信仰が根強いと言われ、現状、東南アジアで現金決済依存度が最も高く、スタンダードチャータード銀行の調べでは、ネットショッピングでキャッシュオンデリバリーを選ぶ人が90%超(次に高いインドネシアで65%)といった数字も出ていますが、巷の買い物風景を見ていると、キャッシュレス決済が当たり前、という時代がすぐ目の前に来ているような気がします。
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