ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説1月号

ベトナム人の英語力、 100ヶ国中52位

スイスの教育機関「エデュケーションファースト/Education First」の英語力ランキングによると、ベトナムは今年、100ヶ国中52位となり、4年連続でランクダウンした。過去のランキングは、2015年は29位/70ヶ国、2016年は31位/72ヶ国、2017年は34位/80ヶ国、2018年は41位/88ヶ国だった。ベトナムの英語力は2015~2018年の「平均」から今年は「低レベル」に下がった。 (TuoiTre.vn 11月6日)
解説 このコラムを読まれている方のほとんどはベトナム在住の日本人だと思いますが、皆さんは普段ベトナム人と何語で意思疎通していますか。 筆者は某大学の日本語教育のお手伝いで、企業における日本語利用についてホーチミン市の日系企業に尋ねたことがあるのですが、社内言語が日本語という企業は、そのとき問い合わせた限りでは、ほとんどありませんでした。地域や業態、企業規模などにもよると思いますので、社内言語が日本語という例ももちろん多いのでしょうが、採用や社内の意思疎通で日本語をあまり重視しないという日系企業は、最近特に増えた気がします。 身近でも英語が上手な人が増えたと実感していた昨今でしたので、ベトナムの英語力が低下しているというこの記事は腑に落ちないところもありますが、ランク対象国も増えていますから、ベトナムはざっくりと中位。ベトナムが下がっているというより、その他の国々が伸びているのかもしれません。ちなみに日本は今年のランキングでベトナムより1つ下の53位でした。

髙島屋、ベトナムを含め 東南アジアの成長に期待

髙島屋は、ベトナムの将来に大きく期待している。2018年の海外市場の利益39億円を2023年2月期までに110億円に伸ばしたい考えだが、カギを握るのが、バンコクやホーチミン市、上海店の黒字化だ。シンガポールを除く東南アジア、中国の各店舗で黒字化していない髙島屋は、タイではセントラルグループ、シンガポールでは北京華連集団、ベトナムではイオンなどと激しい競争を繰り広げている。 (NhipCauDauTu.vn 10月31日)
解説 世界貿易機関(WTO)に加盟した2007年以降、ベトナムでは地場、外資系の様々な大型商業施設が登場しました。 都市部では、中心部から郊外まで様々な地域に広く展開されており、かつての週末や祝日のお出かけ先が、今や日常生活に欠かせない施設となった人も少なくないでしょう。 ベトナムではまだ、こういった大型商業施設の「差別化」はあまり進んでいないように感じます。人々の行動も、自分のお目当てやお気に入りの商業施設に出かけるというより、新しくできたから、あるいは、近くにあるからといった要素に左右されやすい傾向が強い気がします。今後のモータリゼーション、ホーチミン市やハノイでの都市鉄道整備で商業施設がどう変化していくのかも非常に楽しみです。 記事によると、ホーチミン市の髙島屋は2019年度に1億円の営業利益を達成する見込みで、「もう1つのシンガポール店」との期待が高いとのこと。髙島屋はハノイでは都市開発にも投資、合弁でバイリンガルスクールの開校を計画しています。
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