ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説10月号

2016~2018年の情報を知る 「企業白書」を初発行

「ベトナム企業白書2019」発表式で、副首相は最新の正確なデータベースを作り、企業管理を進めたいと述べた。白書は、2016~2018年の企業情報を集めたもので、▽2018年の企業発展の背景、▽2016~2018年の企業発展の総括、▽企業発展対策などで構成、国営、民間、外資含むすべての企業セクターの発展状況を評価できるデータが示されている。 (Thoi Bao Kinh Te Viet Nam 7月11日, P. 4) (Tuoi Tre 7月12日, P. 3)
解説 ベトナム初の「企業白書」。2018年に企業が最も多く設立されたのはホーチミン市、ハノイ、ビンズオン(Binh Duong)省、ダナン、ドンナイ(Dong Nai)省、ハイフォン市など、日本人にも馴染みのある地方ですが、企業数の伸びが最も著しい地方トップ10にホーチミン市とハノイは含まれず、ビンズオン省、バクザン(Bac Giang)省、ソクチャン(Soc Trang)省、バクニン(Bac Ninh)省などが挙がっていることは興味深いかもしれません。 ベトナムの産業や市場調査をしたくても、統計の数字が得られない……日本企業からこんな悩みを聞くことも多いですが、ベトナム政府はいま様々な統計に積極的に取り組んでおり、この白書も、産業・地方別の企業数、労働者数、平均所得、企業の固定資産、収益、高額納税企業など、かなり詳細なデータがまとめられています。 こういった統計は数字の信頼性はむろん、継続的にデータを取得し中長期的に見ていくことも重要だと思います。この企業白書は、今後毎年編集されるそうで、政府や地方自治体だけでなく、企業界にとっても有用なツールとなりそうです。

外国人の交通違反に関して、 取り締まりを強化

ホーチミン市公安は2019年8月16日~10月31日に、外国人の交通違反取り締まりを強化する。外国語に長けた専門部隊が取り締まるほか、関連当局と協力し外国人向けの広報も行う。 また市公安は8月1日から、市民からの交通違反に関する写真や動画の提供を受け付ける。当初は交通警察本部(341 Tran Hung Dao St., Dist. 1)で受け付け、今後市内各地に拡大する方針。 (Nguoi Lao Dong 8月5日, P. 6)
解説 来越する外国人の増加とともに、外国人が絡む交通事故も増えています。在住日本人にもバイクを運転する人がかなりいるでしょうし、自動車を運転する人もいるかもしれません。ですが免許は持っていますか? 日本で取得した国際免許を使っているという話も聞くことがありますが、ベトナムでは有効でありません。両国が加盟する条約が違うためです。日本の運転免許所持者がベトナムで運転するには、日本の運転免許からベトナムの運転免許に切り替えるか、試験を受けてベトナムの運転免許を取得する必要があります。 在住歴の長い筆者はバイク乗りです。ベトナム生活を始めて間もない人からバイクに乗りたいという相談を受けることも多いですが、「乗らずに生活が成り立つなら乗らない方がいい」と勧めています。飲酒運転をして大けがしたり、慣れない交通環境で人身・物損事故を起こしたりという話を多数聞いてきたからです。事故に遭い(起こし)、自分で救急要請できますか? 外国人の運転はリスクが非常に大きいため、運転するなら必ずベトナムの免許を取得し、くれぐれも安全運転で。
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