ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > ベトナムニュース解説 > ...

ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説9月号

タグ:,
カテゴリ:ベトナムニュース解説
更新:2019/08/27 – 10:00

情報提供:「ベトナム最新情報」 TOHO CO., LTD. www.toho.com 日系進出企業向けのビジネスニュースを週4回配信。開始から13年、250社超の企業が定期購読。

2020年の最低賃金、
5.5%引き上げ

国家賃金審議会は2019年7月11日、月額最低賃金を現行より5.5%(15万~24万VND[約750~1200
円])引き上げることで合意した。

審議会の議長を務めたドアン・マウ・ディエップ(Doan Mau Diep)労働傷病兵社会福祉省大臣によると、現行の最低賃金水準は、労働者とその家族の最低生活水準の95%以上を満たしており、5.5%引き上げることで、最低限の生活水準を確実に満たせるようになる。

(Tuoi Tre 7月12日, P. 3)

解説

この時期の重要イベントとして、ベトナム社会にすっかり定着した感のある、来年の最低賃金を確定するための会議。

今年は前年(5.3%)並みの引き上げ水準となりましたが、経済が順調な一方で、物価上昇が落ち着いていることなどが、大きな労使対立もなくスムーズに決まった要因ではないかと考えられます。

改定案が政府承認されれば、2020年1月1日から最低賃金は、▽第1地域:442万VND(約2万2100円):24万VND増、▽第2地域:392万VND(約1万9600円):21万VND増、▽第3地域:343万VND(約1万7150円):18万VND増、▽第4地域:307万VND(約1万5350円):15万VND増となります。

記事では、現行でも最低限の生活水準の9割以上をまかなえているということですが、次の引き上げにより最低限の生活水準を十分に満たす賃金を確保できたとしても、それ以降も労働者の生活水準や経済・社会指標に応じて最低賃金を調整していくということですから、経済成長が続く限り、賃金上昇も続くものと考えられます。

政府がe-Cabinetを導入、
会議時間を30%削減

ベトナム政府は2019年6月24日、電子閣議システム「イーキャビネット/e-Cabinet」を正式に導入した。マイ・ティエン・ズオン(Mai Tien Dung)政府官房長官によると、このシステムの導入により閣議の時間が30%削減され、資料用の紙も不要となり大きな時間とコストが削減できる。このe-Cabinetは、会議用の文書アップデート、資料の保管・管理、会議、意見提出、草案修正、電子決議など様々な場面で活躍する。

(Tien Phong 6月24日, P. 2)

解説

世界的なトレンドにあわせ、ベトナムも行政の様々な場面でIT化を強化しています。

このe-Cabinetは、オンラインで政府の会議や業務ができるシステムであり、関係者からの意見集約なども簡単にできるそうです。会議の現場に行かずとも意思表明等ができるため、会議の時間や費用の節減ばかりでなく情報の透明性も向上し、紙資料も用意せずに済むため、人件費、印刷代、輸送費、資料の破棄など様々な手間・費用を大幅に削減できるようです。システムは一定期間使用した上で総括し、ペーパーレス政府と会議の時短を実現するとともに、各省庁や地方行政にも拡大していく構想です。

ベトナムはこれまでにも、様々な行政サービスでIT化を進めてきました。昔の役所はいつも利用者でごった返し、ただひたすら待つことを強いられたものですが、最近はそんな不満もあまり聞かなくなりました。

IT化に限らず、新しい取り組みを始めれば最初は不完全でトラブルもあるかもしれませんが、少しずつ修正していけばよい話ですので、まずは導入したことを高く評価すべきではないかと思います。

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

カラオケ騒音問題、 年末までの解決を目指す 2021年、カラオケ騒音問題の徹底解決をはかるため、ホーチミン市人民委員会は…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

不用品をコメと交換、 ホーチミン市の取り組み ホーチミン市の複数の地域で、ゴミをお金やコメなどと交換する取り組みが進めら…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説3月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説3月号

年末に増加する、 偽ブランドショップ ホーチミン市では偽ブランド品を扱う店舗を多数摘発してきたが、年末が近づくにつれ、こ…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

ベトナム米ST25、おいしさ世界2位 ベトナム食糧協会(VFA)は、ベトナム米「ST25」がザ・ライストレーダー(The…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説1月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説1月号

菅首相、最初の外遊先に ベトナムを公式訪問 菅義偉首相は2020年10月18日、ハノイを訪れ、9月の首相就任後初となる外…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説12月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説12月号

「卵かけご飯」も大丈夫 高級卵が続々登場 DHAやビタミンEを豊富に含み、生でもおいしいという卵がこのところ話題だ。1個…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説11月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説11月号

週末は市内の高級ホテルで。 驚きの宿泊料金 ホーチミン市内の高級ホテルが、割安で利用できるようになっており、この機会にラ…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説10月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説10月号

ホーチミン市に「マスクATM」登場、「コメATM」発案者が運営 ホーチミン市タンフー(Tan Phu)区に「マスクATM…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説9月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説9月号

貸店舗、借り手不足で 厳しい状況続く 新型コロナウイルス感染症が落ち着き、経済活動が再開されたにもかかわらず、ホーチミン…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説8月号

航空各社、 国内線を平常運航へ 航空各社によると、社会隔離措置が終わり、観光需要を刺激するためにプロモーションを行ったこ…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説7月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説7月号

訪日ベトナム人に“生”の情報発信 「KOKOROプロジェクト」 在ベトナム日本国大使館は「ベトナム人の留学・就労・在留を…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説6月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説6月号

KFCベトナム、 ドラゴンフルーツバーガーを発売 武漢肺炎の影響を受ける農産物を救うべく、ファストフードKFCベトナムが…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説5月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説5月号

酒を販売する飲食店に 警告文を義務付け 政府が公告したアルコール被害防止法の細則政令によると、アルコール15度未満の酒、…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説4月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説4月号

ベトナム人が自動車を選ぶ基準 どんな自動車を好むのか 税関総局によると、2019年11ヶ月の自動車輸入台数は前年同期比9…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説2月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説2月号

改正労働法が成立 定年引上げ、年間残業は変更無し 国会は11月20日、改正労働法案を賛成多数で可決した。9月2日建国記念…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説1月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説1月号

ベトナム人の英語力、 100ヶ国中52位 スイスの教育機関「エデュケーションファースト/Education First」…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説12月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説12月号

外国人が「最も暮らしやすい国」、 ベトナムは世界で2位 「インターネーションズ/InterNations」 社は、201…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説11月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説11月号

11月、カントー市で 日越経済・文化交流フェス ベトナム商工会議所(VCCI)とカントー市は東京で2019年8月9日、同…

ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説10月号 ベトナムの今がよくわかる
ベトナムニュース解説10月号

2016~2018年の情報を知る 「企業白書」を初発行 「ベトナム企業白書2019」発表式で、副首相は最新の正確なデータ…

ベトナムの今がよくわかる ベトナムニュース解説8月号 ベトナムの今がよくわかる ベトナムニュース解説8月号

アフリカ豚コレラ、 被害が180億円に ベトナムではこれまでに55地方でアフリカ豚コレラ(ASF)が発生し、豚220万頭…