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桂小春團治が初来越! 上方落語をベトナムで披露

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カテゴリ:スケッチ特別インタビュー
更新:2019/08/01 – 10:00

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上方落語の国際派で、計13ヶ国を巡り各国の言語字幕を用いて落語を披露してきた桂小春團治氏が、2019年6月8日(土)にホーチミン市、9日(日)にハノイで公演を行った。ホーチミン市ではベトナム人向けと日本人向けに2公演、ハノイではベトナム人向けに1公演が行われ、ベトナム初公演を終えた桂小春團治氏に今回の公演への思いを聞いた。

――― ベトナムで初となる落語公演は、いかがでしたか。

 ベトナムでの一番最初の公演はベトナム人向けだったので、ちゃんとマクラ(演目へ入る際の導入部分のこと)で、「左右を向いて人物を使い分ける」、「手拭いと扇子をいろんなものに見立てて表現する」など落語の約束事をレクチャーしてから本題に入り、違和感なく落語の世界に入ってきてくれ、2席目にはすっかり馴染んで楽しんでいただけて良かったなと思います。

――― 東南アジアでの公演はシンガポールに続き2ヶ国目ですが、ベトナムの印象は。

バイクの量にまず驚きました(笑)。ですので今回マクラに、「日本の忍者でも、ベトナムの道は渡れない」と入れたんです。笑ってくれましたね。

――― なぜ、海外で字幕を使った落語公演を。

最初は英語落語を作りました。ただ、いくら日本人が聞いて流ちょうに聞こえても、ネイティブの人からすると、カタコトにしか聞こえないと思いました。それなら、映画のように字幕を使って落語公演をするのはどうだろうかと。上方落語のリズムや音、雰囲気などもそのほうがよく伝わるだろうなと思い至りました。

――― 海外公演の醍醐味や魅力は何でしょう。

2010年に国際連合で公演をしたことがあり、その時は4ヶ国語の字幕を使いました。自分が他国の言語を話すとなるとそうはいかないので、一度に何ヶ国語にも対応できるというのは良いなと思いましたし、一度にいろいろな国の方に楽しんでいただけるのも有難いですね。

世界には公用語が1つではない国がたくさんあり、海外公演をすることで、そういったことに気づかされることも刺激になります。

――― 読者へメッセージをお願いします。

他国の方に聞いたところ、落語のように舞台道具を使わず1人で何人も演じ分けるコメディーは、他に類を見ないそうです。

今回、1席目に『お玉牛』という夜這いを題材にした噺(はなし)をしましたが、日本人もそんなことをするんだな……と外国の方に意外性を感じてもらうことも多く、能や狂言という日本の伝統芸能ではなく、庶民発祥である落語によって、“お堅い日本人”といったかしこまったイメージを崩したいなと思う気持ちもあります。

笑いは世界共通で平和を与えるもの。少しでも落語の笑いで平和になってもらえたらと思います。


桂小春團治 かつら こはるだんじ
1999年、三代目桂小春團治を襲名。翌年、世界最大級のイギリスの芸術祭「エジンバラ・フェスティバル」に落語家として初めて参加した。2010年にはニューヨーク国連本部とカーネギーホールにて公演するなど、これまでに世界13ヶ国で公演を行っている。

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