野口亮祐 さん/健康インストラクター

薬を飲まなくても病気を治す方法がある 伝統療法による健康手段を海外でも提案したい

健康体に突如襲い掛かった激痛 操体法により、後遺症から解放 成人するまで大病や大怪我をしてこなかった野口さんだったが、23歳で椎間板ヘルニアを患ってしまった。 「3人の医者に診てもらいましたが、筋肉が衰えた、スポーツで腰に負担がかかった、精神的な問題、とそれぞれ意見が違って、結局原因は不明のままです。一大決心をして手術をしましたが、ぎっくり腰や坐骨神経痛などの後遺症が残ってしまいました」 解消する方法を調べては試してを繰り返す中で出会ったのが「操体法」だった。 「操体法とは、体の歪みを治す伝統療法です。たとえば肩や腰に痛みがあると、ついストレッチをしてしまいがち。でもそれは無理に体を痛めるのと同じこと。実は体を楽な方向に動かしていくと、体が本来のバランスを取り戻そうとして、自然と痛みの緩和、改善に繋がっていくんです。私もその操体法で後遺症が解消した1人です」 操体法の先生に約10年師事し、セルフケアを続けた。2016年になると先生から「指導する側になってみては」とのアドバイスを受け、健康教室を始めることにした。 「普段は農業関係のベンチャー企業に勤めていますが、本業のかたわら、日本在住時は月1ペースで教室を開いたりプライベートレッスンを行ったりしていました。2017年12月からは本業の方でハノイでのプロジェクトが始まり来越。赴任後も週末を中心に個別施術やレッスンを行っています」 豊かな人生を送るには健康が第一 1人でも多くの人をサポートしたい ハノイでも健康インストラクターとしての活動を行おうと思っていたところ、友人や知り合いが興味を持ってくれ、口コミなどでも広がり問い合わせ数が増えていった。 「大切なのは、5分でもいいから自宅で自身でケアできるようになること。施術やレッスンではそのやり方を教えたり、1人ではできないことを実践したりします。ちなみに、道具は一切使いません」 体験した人からは、体の痛みが和らいだ、寝つきが良くなった、便通が良くなったなど、好評な意見が多数を占めた。 「操体法のように東洋医学的なものは結構怪しいと思われがちです。実は僕も最初はそうでした(笑)。だから施術やレッスンを受けてみたいと言ってくださる方には、まず体験会に参加してもらいます。そこで実感してくれた方に次回を案内しています」 ハノイは特に大気汚染が深刻で、喉を傷めやすく風邪もひきやすい。こういう環境だからこそ、セルフケアが大事だという。 「知ってもらいたいのは、薬以外でも体の異常を治す方法はあるということ。操体法体験者の中には、『長年抱えていた悩みをこんなことで改善できるの?』と驚く方もいらっしゃいます。少しでも体を楽にする方法を見つけてサポートするのが僕の役目。体って、思った以上にすごいんですよ!」 人生100年と言われても、健康寿命が短くては意味がない。健康を求め、実践していこうという人を野口さんは応援している。
野口亮祐 のぐちりょうすけ 神奈川県川崎市出身。操体法のほか気功も学び、自身の神経痛や腰痛、鼻炎や花粉症などを改善した経験を持つ。2016年から健康インストラクターとして健康法などの普及活動を開始。ハノイでも定期的に健康教室を開催している。 ウェブサイト:https://hari-ku-indah.wixsite.com/shoku-kenkoh
関連記事
Related Articles
犬に噛まれた方、 噛まれたくない方、集合!犬の怖さを知る会(旧:犬に噛まれた会)
2024.01.20

犬に噛まれた方、 噛まれたくない方、集合!犬の怖さを知る会(旧:犬に噛まれた会)

世界中の人と友達になれます!<br>ハノイコントラクトブリッジ
2023.05.20

世界中の人と友達になれます!
ハノイコントラクトブリッジ

お仲間さんいらっしゃい‼<br>【ハノイ】RED RIVERS
2023.02.20

お仲間さんいらっしゃい‼
【ハノイ】RED RIVERS

お仲間さんいらっしゃい‼<br>【ハノイ】群馬県人会
2022.12.20

お仲間さんいらっしゃい‼
【ハノイ】群馬県人会

お仲間さんいらっしゃい‼<br>【ハノイ】ハノイ日本人柔道会
2022.10.20

お仲間さんいらっしゃい‼
【ハノイ】ハノイ日本人柔道会