たべもの文学抄
バナナ
Chuối
バナナを粉に浸し揚げた熱々の「バナナケーキ/Banh Chuoi」は有名なストリートフード
栄養補給に適したバナナ
ベトナムでは6月に苗木を植え、9~11月に収穫する習慣がある。栄養補給などにおいてスポーツドリンクと同等の効果を持ち、脂肪を燃やすビタミンBが含まれておりダイエット食品としても高評価で、すごい力を持つ果物だ。
子どもに対する愛をこめた木
昔々、木の神が「新木の大会」を開催した。当時、木の神の子どもであるティエウ・ラー(Tieu La)には結婚してかわいい息子が生まれたところだった。息子を優しく見つめながら、我が子のように素敵でふっくらとした木を作ろうと決めた。幹は赤ん坊の手足のように丸みを帯び、葉は子どもが傘として使えるように大きく、果実はミルクや蜂蜜のように甘いという木を生み出した。
ある日、悪い鳥がやってきて、ティエウ・ラーの木を傷つけようとした。頑張って止めようとした彼は、その鳥を1度掴んだ。鳥は逃げ出したけれど、自分が掴まれた手のひらに怯えていたため、今後鳥が近づかないよう、木になる実を手のひらで包むような形にした。
大会当日、ティエウ・ラーは最終参加者だったが、彼が持ってきた木は最も好評で優勝した。それがバナナの木だ。当時は「カイクオイ/Cay Cuoi」(最後の木)と呼ばれており、長い年月の隔たりとともに「カイチュオイ/Cay Chuoi」(バナナ)になったと言われている。
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