たべもの文学抄
スイカ
Dưa Hấu
テトの縁起物として、この数年は四角の形や絵柄が描かれたスイカも大人気だ
夏といえばスイカ!
とても甘くて涼しさを感じられるスイカ。成分の9割が水分なので、たくさん汗をかく真夏の7月にぴったりだ。ベトナムでは、「外の緑色は“希望”を表し、赤い中身の“幸せ”を守る」と考えられ、旧正月テト(Tet)にも縁起物としてよく食べられる。
西の鳥が運んできたから「西瓜」!
昔々、マイ・アンティエムという人がいた。奴隷として王に買われたが、賢くて親切だと気に入られ、王女との結婚を許された。しかし、彼がそうなれたのは、誰かのおかげではなく、前世の自分の行いが良かったからだと言い出したため王を怒らせ、アンティエム夫婦は無人島に流された。
ある日、鳥が見たことのない種を西の方から持ってきた。島にその種を植えると、美味しい中身を持つ大きく丸い果実がなり、「西瓜」と名付けた。商人たちがたまたま海に流された西瓜を見つけ、表面に描かれた地図をもとにアンティエムの島を訪ねた。スイカを食べ物などと交換し、彼らは充実した生活を送れるようになった。その話を知った王は「やはり彼の言う通りだった」と考えを改め、アンティエム達を城に戻し、身分を復活させた。彼らはスイカを持って帰り、ベトナムを豊かにさせたのだった。
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