【ハノイ通信】オリジナルの工夫を取り入れた驚きの伝統料理チャーカー

フライパンに焼き魚とディルやネギをたっぷり入れて油で炒め、米麺ブン(Bun)と海老の発酵調味料「マムトム/Mam Tom」を合わせていただくハノイ名物チャーカー(Cha Ca)。最近では伝統を発展させたユニークなチャーカーが人気だ。
掲載内容は取材時点の情報です。 店舗等の都合や現地事情により内容が異なる場合があります。

平鍋で炒められ、油っこくない

新“チャーカーラーヴォン” The New “Cha Ca La Vong” フランス大使館や高級レストラン、ホテルで経験を積み、国内外のコンテストで受賞を果たしたズオン・ハーイ・アイン(Duong Hai Anh)氏が手掛けた料理。骨が少なく風味の良いラン魚(Ca Lang)にガランガル、レモングラスなどで下味を付けてから焼く。食欲を高める酢、砂糖、魚醤ヌオックマム(Nuoc Mam)、唐辛子を程よく混ぜたタレと、ブン、風味さわやかなハーブを合わせて口に運ぼう。
15万9000VND(税別)。魚の旨みと風味豊かなタレ、新鮮なブンが生み出す多様な味が舌を満足させてくれるはず。ほかにも創造的なベトナム伝統料理が揃う
ザ・ティーアート/The T-Art 住所:46B Bat Dan St., Hoan Kiem Dist., Hanoi 電話:(024) 3875 4646 営業時間:10:00~14:00 / 17:00~22:00 (L.O.)21:45 Facebook:@theTart46BatDan

ハノイの伝統料理とメキシコ料理を融合

チャーカータコ Chaca Taco アジアとヨーロッパの美味を絶妙に組み合わせた料理で知られる「マッドソサエティー」。料理の世界に深い興味を持ち、各国を旅行した韓国人店主のキム・ソヨン(Kim Soyeon)氏オリジナルの「チャーカータコ」は、チャーカーの焼き魚と野菜をメキシコのタコスでいつも使われるトルティーヤで包んだ。魚の旨さと炒め野菜の甘味が驚くほど調和した印象的な一品だ。
「チャーカータコ」13万VND++。ヌオックマム、ライム、唐辛子などを合わせたタレと、シソなどベトナムの新鮮なハーブが一緒に提供される
マッドソサエティー/Mad Society 住所:4F, Somerset West Point, 2 Tay Ho St., Tay Ho Dist., Hanoi 電話:0166 509 6060 営業時間:6:00~24:00 (L.O.)【料理】22:00、【ドリンク】24:00 Facebook:@MadSocietyHanoi

もうなくなったハノイ料理を復活させたシェフによる

チャーカータンキー Cha Ca Tan Ky 伝統料理を深く調べたシェフの創造的な料理。魚を上手に薄く切り、ディルなどのハーブを巻き、豚バラ肉で包み、焼く。魚の旨味とハーブのさわやかな風味が口の中に広がる。 「チャーカータンキー」(12万VND)は普通のチャーカーと同じく、たっぷりのディルとネギに、油を少々入れてフライパンで炒めよう
ハンソン1871/Hang Son 1871 住所: 56 Ngo Thi Nham St., Hai Ba Trung Dist., Hanoi 電話:(024) 3633 5656 営業時間:10:30~23:00 (L.O.)22:00 Facebook:@hangson.1871

3種の魚つくねが味わえる

チャーカータムホア Cha Ca Tam Hoa ガランガルなどで味付けた魚、ハーブのロット(Lot)葉で巻いた豚挽き肉と魚のすり身、豚の薄い脂肪で包んだ魚のすり身の3種を用意。ネギやディルが入った平鍋で油で炒めて、食べよう。 テレビ番組『ベトナムマスターシェフ』に登場した料理人による「チャーカータムホア」(2人前27万5000VND)。伝統的な「旧市街風チャーカー/Cha Ca Pho Co」(1人前13万VND)もある
ジャディンビービー/Gia Dinh BB 住所:114 Bui Thi Xuan St., Hai Ba Trung Dist., Hanoi 電話:(024) 6278 3557 / 092 457 8868 営業時間:10:00~15:00 / 17:00~22:30 (L.O.)21:30 Facebook:Gia dinh BB – Vietnamese Fusion Cuisine ※ほか市内に1店舗
「チャーカー」には2種類ある?
グループでよく外食されるチャーカー。高価な魚を使用し、ご飯を発酵させた、優しい酸味がある「麹/Me」など調味料も多く必要で、木炭で魚を焼いた後、さらに平鍋で炒めなければいけないため、家庭で作るのは少しめんどうかもしれない。 家庭の食事で出されるのは名前は「チャーカー」だが、作り方が違う「魚のつくね」だ。魚のすり身を挽き豚肉、小さく切ったディル、塩、コショウとよく混ぜ、揚げる。ご飯のおかずにぴったりで、レストランとは異なる味わいが楽しめる。
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