ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > ベトナムの日本人 > ...

ベトナムの日本人
石橋英晴さん
ソムリエ&「レッドエプロン」 コーポレートマネージャー

タグ:,
カテゴリ:ベトナムの日本人
更新:2017/04/16 – 10:00

編集部では、皆様からの情報をお待ちしています。情報掲載をご希望の方は、コチラまでご連絡を!

変化するベトナムでのワイン事情を見つめ続ける
原動力は“お客様に喜んでもらいたい”

Japanese_5707

「私が初めてベトナムに来た2005年と比べ、きちんと温度管理をしているワインショップが随分増え、ベトナム人の若者もワインを飲むようになりましたね」

2016年12月よりワインショップ「レッドエプロン/RED APRON」のコーポレートマネージャーを務める石橋英晴さんは、20代前半、アメリカの鉄板焼き店で勤務していてワインに興味を持った。当時は大瓶の“がぶ飲みワイン”が主流だったが、ワインと料理の相性に衝撃を受けたのがきっかけだ。帰国後の1990年には日本ソムリエ協会認定呼称資格を取得した。

初めてホーチミン市を訪れたのは、ホテル内にできる和食店立ち上げの仕事のオファーを受けたからだった。「ベトナムに来たかったというより、また海外でチャレンジしたかったので、仕事があるなら行こう、と」

2007年にはウィンザープラザホテルの日本人マーケットのマネージャーに就任。

「集客のため、2ヶ月に1度ワインディナーを企画しました。フルコースに合わせたワイン3種の飲み放題を付けて50万VND。口コミで評判が広まり、予約が殺到しました」 

その後しばらくは運送業、製造業、不動産の営業を経験し、ワインは趣味としての楽しみに。実は、「この頃の経験が今も役立っている」と自信をのぞかせる。

「他業界を経験したことで、人のネットワークが広がりました。それぞれの業界の裏側を知り、ベトナムを多方向から見ることができたのもよかったですね」

2015年には知人の依頼で、東京のミシュラン一つ星のフランス料理店にてソムリエとして勤務し、現場復帰を果たした。別の仕事でホーチミン市に戻るも突然、会社都合で職を離れることになった時、声をかけてくれたのが「レッドエプロン」だった。

「実は新しい職場という気があまりしないんです。普段からよく買いに来ていて、どこに何があるかも知っていたので」

働き始めて特に感じているのは、ベトナムのワインを取り巻く環境の変化だ。

「2010年以降、経済も上向きになり、広がり方はすごいですね。特に富裕層や越僑の方たちのワイン消費量は日本人とは比べ物にならないほど多い。一気に何ケースも買われますし、舌が肥えていて、美味しいものを良くご存じです」

一方で、ワイン普及に関してはベトナムならではの問題も残されている。

「ワインは醸造酒なので、風味が輸送の状況に左右されやすい。店に搬入されるまでの様子は分からないので、お客様が『本当においしかった』と言って下さると、よい環境で運ばれてきたんだなとホッとします」

ソムリエの資格取得から27年目。

「ワインの仕事から離れていた間に変化したことは多い。いつも自信を持って勧められるよう、これからも勉強は続けます。お客様に喜んでもらいたい。それはいつも一番に思っていることですから」

すっと前を見据え、はっきりとした口調で語った。

石橋英晴 いしばしひではる
福岡県出身。アメリカでの飲食店勤務を経て、日本ソムリエ協会認定資格を取得。日本と海外を行き来しながら、ホテルや飲食店のマネジメント業を経験。2005年に来越して以降ホテル、飲食店などの勤務を経て、2016年12月より現職

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

小森 壮洋 さん/「エーデルワイス」代表 小森 壮洋 さん
「エーデルワイス」代表

素材選びは手を抜かず ハノイの人に価値を認めてもらえる菓子づくりを 日本人とベトナム人が思う 「あるといいな」を提供する…

長澤 由美 さん/「サリーズチアドリーム」 ディレクター 長澤 由美 さん
「サリーズチアドリーム」 ディレクター

新しい世界に飛び込む勇気と情熱 子どもたちに“チアの楽しさ”を伝えたい 幼馴染のチア姿に魅了され、 保育士からチアリーダ…

土橋 壮之 さん/「仁愛(ニャンアイ)老人ホーム」 介護福祉士/教育部長 土橋 壮之 さん
「仁愛(ニャンアイ)老人ホーム」 介護福祉士/教育部長

人から必要とされる喜びを感じながら ベトナム人と共に介護業界を成長させたい 天職と感じる、楽しい介護職 日本の経験を生か…

多多納 基さん/「ザ・ファーストバー」 オーナー 多多納 基さん
「ザ・ファーストバー」 オーナー

日本のオーセンティックなバーをベトナムで お客様それぞれの居心地の良い店でありたい 海外に、夢である自分の店を 30歳を…

山本 沙織さん& 坂本 美希さん/「wacca(ワッカ)」主催者 山本 沙織さん& 坂本 美希さん
「wacca(ワッカ)」主催者

子育てに悩むママに、仲間がいるよと伝えたい 「輪」のように繋がり「和」むママカフェを発足 異なる2人の力を合わせて ママ…

山田 貴仁 さん/建築家 山田 貴仁 さん
建築家

図面通りには進まない ベトナム人と一緒に正解を追いかける 人・モノ・場所を生かし ベトナム人のための建築を 2014年、…

黒田 佑子(ひゅーこ)さん/ハノイ在住インスタグラマー 黒田 佑子(ひゅーこ)さん
ハノイ在住インスタグラマー

ハノイ在住日本人がこぞってフォロー 日本人が知らないような生活情報を発信 6歳から書き続けた日記ブログ、そしてインスグラ…

田中 卓 さん/カメレオ代表 田中 卓 さん
カメレオ代表

ベトナム飲食業界で培ったノウハウを生かし、 オンライン専用のスーパーマーケットを開発 自社の仕入れシステムを生かし 高品…

谷島 隆広 さん/ソイソイ(Soy Soy)代表 谷島 隆広 さん
ソイソイ(Soy Soy)代表

日本式の豆腐&豆乳をベトナムで販売 消費者だけでなく、生産者にも貢献を 卸売業から生産者になりたい 新会社を立ち上げ追い…

国本 和基 さん/フリクラシー代表 国本 和基 さん
フリクラシー代表

好奇心のまま、自由に働ける会社だから生み出せる 企業にも求職者にも新しい人材プラットフォーム 2度目となるベトナムでの起…

奥村 真知子 さん/「国際連合児童基金(ユニセフ)ベトナム」プログラムオフィサー 奥村 真知子 さん
「国際連合児童基金(ユニセフ)ベトナム」プログラムオフィサー

子どもたちが可能性を伸ばせる世界を目指して 一個人の国際公務員として社会で役立つ人材に 日本とアジアの歴史に衝撃を受け …

松淵 将史 さん/コンテンツクリエイター 松淵 将史 さん
コンテンツクリエイター

動画は、人の心を動かす世界共通のツール ベトナム動画市場の可能性を広げていきたい 動画で「リアル」な情報を伝えたい SN…

吉田 和矢 さん/子育て駐在夫 吉田 和矢 さん
子育て駐在夫

子どもだってお父さんを求めている 男性による海外での子育ての道を極めたい 妻の海外赴任で帯同を決意 予想以上に少ない駐在…

NAOさん/ベビトレヨガインストラクター NAOさん
ベビトレヨガインストラクター

“ベビトレヨガ”で子育てをハッピーに ママと赤ちゃんが笑顔になれる時間と場所を 子育てをしながら、ヨガを追求 ママならで…

佐野 元 さん/バース(Virth)オーナー 佐野 元 さん
バース(Virth)オーナー

ベトナム人からも「お酒がおいしい」との評価 日本のバー文化が広く受け入れられる日を夢見て 一筋縄ではいかなかった来越 人…

小谷尚孝さん/柔術家 小谷尚孝さん
柔術家

昨日の自分より、少しでもかっこいい人間に 勝ち負けだけではない柔術の「良さ」がある ダイエットをきっかけに 柔術に出会い…

濱田恵理子 さん/画家 濱田恵理子 さん
画家

ハノイの“今”の風景を芸術作品にして残す ベトナムに伝わる絵画技法を受け継ぎ広めたい ハノイで本格的に画家活動 ベトナム…

小嶋宏弥 さん/プライベートネイルサロン 「美沙那」代表 小嶋宏弥 さん
プライベートネイルサロン 「美沙那」代表

ネイルが好きで好きで仕方ない 日本の技術とサービスをベトナムにも ネイルとの出会いは10代の頃 今も夢中で追いかけている…

竹森美佳 さん/「アジア工芸社」代表 竹森美佳 さん
「アジア工芸社」代表

伝統文化や環境に配慮したモノづくりを通して 持続可能なライフスタイルを守りたい 時を経て味わいが増す手仕事品 ベトナムク…

遠藤 亜矢子 さん/「サンジェラ」代表 「ビノンカカオパーク」運営 遠藤 亜矢子 さん
「サンジェラ」代表 「ビノンカカオパーク」運営

カカオについて、見て、触って、聞いて チョコレートの深みを知ってほしい 独立してカカオに出会い その可能性に魅了された …