ベトナムパペット劇場
ベトナム昔話の勇士に会おう
「大蛇を殺すタック・サイン」Vol.23
カテゴリ:ベトナムパペット劇場
更新:2016/11/20 – 10:00
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ベトナム人なら誰でも知る物語
昔ある所にタック・サイン(Thach Sanh)という、子どもの時に両親と死に別れ、きこりで生計を立てる男がいた。ある日、周辺の村に住んでいた卑怯者のリー・トン(Ly Thong)が、力の強いタック・サインを利用しようとやってきて、兄弟になろうと言う。純粋なタック・サインはリー・トンの思惑など知らずに兄弟の契りを交わし、彼の家で一所懸命に働いた。
当時、村の森には大蛇がおり、年に1度人間を生け贄にしなければ、住人の生活を破壊すると言われていた。その年はリー・トンの家から生け贄を出す番で、リー・トンはタック・サインを犠牲にしようと、大蛇のことにはまったく触れずに「森の古寺を見守るため」と嘘をつき、大蛇の住む森へ向かわせた。タック・サインはごはんをたくさん食べ、お酒も飲んでいたので、古寺に到着すると眠ってしまった。
その夜遅く、何かの物音ではっと目を覚ますと、目の前に恐ろしい大蛇がいた。斧を持ってきていたタック・サインは勇敢に立ち向かい、激しい死闘を繰り広げた末、大蛇を退治することに成功した。
臨場感に溢れる演出が見どころ
劇団は、紅河デルタ地域の住人が見慣れている蛇を選び、活気いっぱいに演じる。腰布を巻き、筋骨たくましいタック・サインと、人間ほどもある大きな蛇、太鼓やゴングの騒々しい音が熱く激しい戦いを盛り上げる。
(上)キンドン(Kim Dong)出版社の絵
(下)タック・サインと大蛇の激戦
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