ベトナムパペット劇場
はっけよい、のこった!伝統の「ベトナム相撲」 Vol.17
カテゴリ:ベトナムパペット劇場
更新:2016/05/14 – 10:00
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行司と比べ、立派な体つきの力士たち。旗が下がると試合が始まる
実力は互角、勝つのはどっちだ!?
春になると北部の村々でよく開催される伝統相撲「ヴァット/Vat」を表現したのが、こちらの演目「ダウヴァット/Dau Vat」だ。力士2人は、腰布を巻いた筋骨たくましい若者たち。行司が旗を下げるのを合図に試合スタート! 腰布をつかんだり足をかけたり、実際の試合によく似た動きは水もはね上がる激しさで、実況中継のアナウンスにも熱がこもる。太鼓とゴングの応援団もかけつけて、とてもにぎやかだ。
さて、この2人の力士。体力も技術もほぼ互角で、2試合終えて1勝1敗。雌雄を決する注目の第3試合は、開始からどちらも全力でがぶり寄り。観客がハラハラ見守る中、突然、赤側が素早い攻撃! 反応が遅れた黄色側が水面に倒れ、軍配は赤に。村長から誉あるメダルを受け取る勝者のそばで、若く美しい女性が花を添えるのは、古今東西同じか。
日本の相撲によく似たルール
「ヴァット」は、伝統的な武道の1つ。昔から外敵に備えて、日頃から鍛錬を怠らないベトナム人の武勇の精神を表し、北部各地の祭で試合が行われる。時間制限はなく、両足が地面から離れる、背中が地面に付けば負けというルールで、パンチやキック、髪をひっぱる、目つぶしなどは反則。年齢も体重制限もないのは日本の相撲と同じだ。もちろん子どもでも参加できるが、技の習得には長い年月がかかる。
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