ベトナムふしぎ発見!/その日初めての客が売上を左右する だから朝一の市場は避けようという話/File No.007

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嫌がられるのはこんな客

年の始め、毎日の始めなど、初めの取引は「Mở Hàng/モーハン(開店)」と呼ばれ、とても大切にされている。市場の売り子からスーツを着たデパートの販売員まで、その日1日の商売が初めの客に影響されると信じるためだ。だから初めての客が値切ったり、試着したのに買わなかったりするのは非常に忌み嫌われる。 商売人が最も気にするのが、初めの客の「ヴィア/Vía」だ。ヴィアとは人間が体外に発するとされる「オーラ」のことで、ヴィアが強い人は無意識のうちに他の客を寄せ付けない。例えばある客が去った後、客入りが悪ければ「あの人はヴィアが強かった」と嫌がられるのだ。

縁起の悪い客には紙を燃やして厄払い

客が買わずに店を出ようすると、買ってもらうためにサービスすることもあるが、買うまで店から出さないことも。それでも売れないと、客を追い出すために新聞などの紙を燃やして、悪態をつきながら空気中で振ることがある。これは昔ながらの厄払い「ドットフォンロン/Đốt Phong Long」で、悪い運気を燃やす意味があり、ヴィアの強い客のせいで客足がさっぱりだった時も行われる。 厄払いなどされないように、朝食時間の6〜7時前、買い物なら9時前には客が誰もいない店には絶対入らないこと! ウィンドウショッピングや値段を聞いても買わないこと、商品をあれこれ評価をすることもNGだ。
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