こどもの学び舎／㉗年に一度のお楽しみ／日本人学校との交流会

日本人学校の校舎に、子どもたちの楽しそうな笑い声が響く。今日は、子どもたちが待ちに待った交流会。日本人学校の中学部生徒会が中心となって、ストリートチルドレン友の会（FFSC）の子どもたちを招き、年に一度行われている。 28人の子どもたちを乗せたバスが到着すると、日本人学校の中学部１～３年生86人が拍手で迎え入れた。FFSCの子どもも日本人学校の生徒も、この日をとても楽しみにしていたという。中には昨年の交流会で出会った子どもを覚えているという生徒も。「同じ国にいるにもかかわらず、ベトナムの人と触れ合うことがあまりないので、とてもいい機会。生徒が分け隔てなく子どもたちと触れ合い、異文化理解と人権感覚が育まれることを期待しています」と大矢校長先生は話す。開会式の後は、４グループに分かれての「しっぽとり」。ズボンから垂らして尻尾に見立てたタスキを取り合う遊びだ。ゲームが始まると、子どもたちも生徒たちも夢中に。あちらこちらから笑い声が聞こえ、笑顔の絶えない30分間となった。ゲーム後のお菓子＆ジュースタイムのときには、言葉が通じなくても、身振り手振りで話しかける生徒たちに、子どもたちもすっかり打ち解けた様子。帰りのバスからは、座席から立ちあがり、生徒たちに向かって大きく手を振る子どもたちの姿があった。