スケッチリポート／ヴェットニャットクラブ／＠ハノイ

「ただ空手が好き」これが私たちの合言葉 Circle_201406_002

「シュッ」という俊敏な手足の動きで風を切る凛然な音を道場に響かせる「ヴェットニャットクラブ」は、大学時代、世界チャンピオンに輝いた甲斐さんが率いる日本の４大空手流派の１つ、「日本空手松涛連盟」のベトナム支部だ。現在世界62か国において約３万人の会員を有する同連盟は、2013年５月にハノイにも発足。市内にある５か所の活動場所には、多国籍の子どもから年配者までの約２５０名が在籍している。「技だけでなく、武道と向き合う時の精神的なものは、言葉で説明するよりも自分自身の立ち振る舞いを見て感じとってもらいたい」と、貫禄溢れる甲斐さんは、前で模範指導を。「空手は単純だけど、上手くなるには忍耐力が必要。だから…、ね、ベトナム人はやるべきでしょ？」といたずらっぽく語るベトナム人代表のフオン（Phuong）さんは、後方のメンバーをサポートする体制で、指導がしっかりと全体に行き届いている。　空手を行う理由をメンバーたちは、「ただ好きだから」と笑顔で即答。この想いさえあれば、初心者でも大歓迎！ Circle_201406_003