2013.09.07

「The Partner ~愛しき百年の友へ~」

the_partner_titleベトナムの若手実力派俳優 ファン・フィン・ドン Pham Huynh Dong thePartner
プロフィール 1983年、ホーチミン市生まれ。テレビドラマを中心に、ここ10年ほどで頭角を現してきた実力派俳優。 日越の壮大な愛と友情の物語 ストーリー 商社マン・鈴木哲也(東山紀之)は、ベトナムで取引先の社長からある写真を見せられ、「ここに眠る宝物を持ってきてくれれば契約する」と告げられる。写っていたのはベトナム独立運動の指導者ファン・ボイ・チャウで、石碑には「浅羽佐喜太郎」という名前が刻まれていた。鈴木が調査を進める中で、チャウと佐喜太郎の友情の果てにあった悲しい結末にたどり着く。そこには、2人が残した大切なメッセージが息づいていた…。
ほとんど知られていない2人の絆を多くの人に伝えられることが誇らしいです。 涼やかで上品。それがファン・フィン・ドンの第一印象だ。年齢的に少し上にあたるファン・ボイ・チャウ役に選ばれたことに、最初は驚いたという。 「ファン・ボイ・チャウ先生を演じられるなんて本当に光栄です。死ぬまで祖国の自由のために尽くした先生のことは、ベトナム人なら誰でも知っていますが、浅羽さんや日本との間にこのような友情があったことは教科書にも載っておらず、ベトナムではほとんど知られていません。今回のドラマで皆さんに伝えることができるのを、とても誇らしく感じています」。 静かに質問に耳を傾け、言葉を選びながらゆっくり語るその話し振りには、聡明さと誠実さが滲みみ出る。武力ではなく若者への教育で、国を変えようとしたファン・ボイ・チャウのイメージそのものだ。 「難しかったのは、東山紀之さん演じる浅羽さんとの厚い友情を、どう演じれば視聴者に感じてもらえるかということでした」。

thePartner-2実年齢より上の、40歳代のファン・ボイ・チャウも演じるファン・フィン・ドン

撮影が進むうち、演じる2人の間にも、目を合わせるだけでお互いの考えが分かるほどの信頼関係を築けたという。まさにタイトル通りのパートナー。日本のチームと共にドラマを作り上げていく中で、他にも多くを得たという。 「日本は、災害の多い大変な国だが電化製品など高品質なものを作れる、くらいのイメージしかもっていませんでした。でも日本を知るうちに感動したのは、何を作るにしても、『みんなのために作る』という精神が根底にあることです。あと、どんなに混み合っている場所でも、みんなが整然と秩序を持って動くのにも驚きましたね」。 このドラマをきっかけに、日本への進出などを考えるようになっただろうか。 「ベトナムの役者全体のレベルを上げるためにも、日本でもっとやってみたい気持ちがないわけでは…。ベトナムには、『先に口にすると実現しない』という諺がありますので、そこは言わないことにします(笑)」。 ※番組への意見・問い合わせは番組HPへ:http://www.tbs.co.jp/partner_tbs/