第75回 かゆ~い蕁麻疹(じんましん)
症例
32歳の男性が昼食後より腹部、頚部(けいぶ/首)に発疹が出現し、かゆみが強いため来院。以前にも蕁麻疹(じんましん)が出たことがあり、昼食で食べたエビが原因と考えられた。抗ヒスタミン剤を内服し、症状は改善した。
今回のドクター
白井拓史院長/ロータスクリニック
①「蕁麻疹」ってどんな病気?
皮膚にポツポツと発疹が出て、かゆい…。多くの人に、このような経験があるのではないでしょうか。
蕁麻疹(じんましん)は、顔や腹部、大腿部など、皮膚の比較的やわらかい部分に出ることが多いのですが、口の中や気道にみられる場合もあります。
蕁麻疹が出た後、数分から数時間で消えてしまうこともあれば、再発を繰り返すこともあります。1ヶ月以内に治まるものを「急性蕁麻疹」、治まらないままずっと続くものを「慢性蕁麻疹」とよびます。②原因は食品だけではない
蕁麻疹は様々な原因で起こります。卵、牛乳、チーズなどの乳製品や、サバ、サンマなどの魚類、エビ、カニなどの甲殻類が蕁麻疹を起こしやすいといわれますが、小麦や蕎麦なども原因となります。食べ物だけではなく、「暑い」、「寒い」といった温度の変化や、「刺す」、「触れる」といった直接的な皮膚への刺激、ストレスなどの精神的な要因も蕁麻疹を起こすことがあります。③治療法は?
抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服で症状を抑えるのが一般的ですが、ステロイド外用薬を使うこともあります。患部を冷たいタオルやアイスノンなどで冷やすのも、かゆみを抑えるのに効果的です。重症の場合には、点滴で薬を投与することもあります。④蕁麻疹の予防のために
蕁麻疹は体調が悪い時や、抵抗力が落ちている時に出やすくなります。原因が分かっている人は、もちろんそれを避けるようにしましょう。生活リズムを整え、過労や睡眠不足に注意して下さい。金属で蕁麻疹が出る方は、装飾品に気をつけること。蕁麻疹が出やすい人は、汗をかく運動は控えめに、下着などで体を締め付けないようにしましょう。また、ストレスを溜め込まないようにするのも大切です。
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