第1回 ブンボーフエで/香草しゃぶしゃぶ

ブンボーフエ 男のローカルひとり飯男のローカルひとり飯、昼の予算は、上限5万VND(約190円)。うどん屋の日本人集団を横目に、店に到着。オープンエアで壁も冷房もない。 「Thit bo, tra da.」(牛肉と冷たいお茶)。ぼそっと伝えると、すぐに牛肉の切り身が入った米麺料理ブンボーフエが出てくる。まずは、豚の出汁が効いたスープをひと口。肉の旨味と共にレモングラスの香りが口の中に広がる。パクチー、玉ねぎ、小ネギなどが入り、アクセントも効いている。 次は、レモンを搾り入れ、さっぱりとしたスープを。さらに唐辛子オイル(さしずめ「食べるラー油」か)を大量に投入。すると、一気にコクを取り戻す。この3段階の味わいは、東京のつけ麺の名店「めん徳二代目つじ田」に匹敵するよな、などと考える。 香草にも一工夫あり。レタス、バジル、ミント、もやし、ドクダミ、蓼、シソ、裂いた空芯菜の茎をさっと湯がいた上、スープにもくぐらせる。かわるがわる鼻を抜けていく鮮烈な香りや、歯ごたえの違いを楽しむ。これはもう香草しゃぶしゃぶ。香草を3皿食べたこともあるが、店の女の子は嫌な顔一つせずに追加してくれる。最近では、初めから2皿来たりする。 若干柔らかめのブンを平らげた頃には、唐辛子で唇が腫れていたりするが、心地よい満足感で満たされる。

本日のひとり飯: Bun Bo Hue 31 31 Mac Dinh Chi St., Dist. 1 ・「ブンボーフエ/Bun Bo Hue」2万5000VND(約90円) ・「冷たいお茶/Tra Da」 2000VND(約7円)

井之原 四郎 孤高のフーディーを自称するフードライター。食べ物である限り、食べられない物がないのが自慢。美味い料理を食べているときは自分だけの世界に入り込んでしまい、時には涙を流すことも。酒にも目がない。
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