場所により映える色はかわる京都とベトナム・タイの比較

ようやくコロナでの渡航制限もかなり軽減されて、旅行もしやすくなりましたよね。以前から行きたかった秋の京都に行ってきたので、さっそくレポートしたいと思います。 最近の京都は新しいホテルの開業ラッシュ! 内装は和モダンなものが多く、どこかに伝統的な和のテイストがちりばめられています。帯がベッドの部分に使用されていたり、和紙や歴史を感じさせるアンティークな家具が配されていたりなど、他の都市にはないオリジナリティが感じられます。 色使いは紫、深い緑、茶色などがメインカラーで、落ちついた深い色合いが京都の街に溶け込んでいます。また、あるホテルは古い学校をリノベーションしていて、そこのルーフトップバーからは京都の街並みが一望でき、人気を集めているようです。 ベトナムでの街並みは、クリーム色や柔らかで明るめな外壁の色をメインに、鮮やかな緑や赤などもよく目にしますよね。一方タイでは、ゴールドや鮮やかな黄色、オレンジや緑などが多く見られます。なぜなら緯度の低いところでは、鮮やかな色が映える特徴があるからなのです。 都市によって色使いが違うので、これからはまたいろいろ旅をして、様々な文化や色の違いに触れたいですね。ぜひ読者の皆様も、アフターコロナは旅行を楽しんでくださいね!
田岡 道子 Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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