ベトナムふしぎ発見!/「Cà Phê」じゃなく「Cafe」? /発音ベースの外来語表記はもう古い

豊富な外来語は 音に合わせて表記する?

ベトナム語には、漢語由来の「漢越語」やフランス語など別の言語から派生した外来語も多い。とくに漢字由来の言葉は、実にベトナム語の60~80%を占めるとされ、中には「政府/Chinh Phu」など日本発の言葉もある。 フランス語や英語など欧米の言葉は、基本的に一音節ごとに表記する。酸「アシット/A-Xít」のように、音節ごとにハイフン(-)でつなぐ。フィルターコーヒー「カーフェーフィン/Ca Phe Phin」、サンダル「サンダン/Xăng Đan」、自動車「オートー/Ô Tô/Ôtô」など、ベトナム語として定着した言葉はハイフンを省略したり音節を分けないこともある。

消えゆく発音ベースの表記 外国語の流用が主流に

現在、発音をベースに表記する方法は減りつつあるようだ。例えば、アルファブックス(Alpha Books)社の場合、名前は元の言語または英語で書く。アルゼンチンなら「アック・ヘン・ティー・ナー/Ác-hen-ti-na」と表記できるが、英語で「Argentina」と記載するといった具合だ。 小学生の教科書では、今でも「東京/Tôkiô」など、発音に基づいた表記が使われているが、やめるべきという意見も多い。なぜなら、本来の発音とは異なる表記が多く(Tôkiôはトーキオー)、関連情報を調べるのが難しいからだ。それで現在は、外来語は元のスペルのままで使うようになっている。
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