【ベトナムをもっと知る!54民族図鑑】
チャム族/ Người Chăm

©Công ty Tem Việt Nam 陶器を作るための重要な役割を担うチャム族の女性

チエムタイン(Chiêm Thành)やチャムパ(Chăm Pa)とも呼ばれる。17世紀以降、チャム族はチャムパ王国を建て、インド文化の影響を色濃く受けながら華麗な文化を築いてきた。現在、主にニントゥアン(Ninh Thuận)省やタイニン(Tây Ninh)省に居住。

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© www.sgtiepthi.vn フーイエン(Phú Yên)省のニャン(Nhạn)塔は11世紀に建てられたチャム族の有名な建築

人口
17万8948人(全人口の約0.19%)
言語
オーストロアジア(Austroasiatic)語族のマレー・ポリネシア語派(Malay-Polynesia)語派に属するチャム(Chăm)語を用いる
住居
各家族は、客間、親と子どもの家、嫁いだ娘の家、台所という順序で、互いに近いところに家を建てる。米蔵や新婚夫婦の部屋などに使われる家ニャートゥック(Nhà Tục)もある
文化
結婚式の贈り物を取り仕切るなど、女性が恋愛に積極的な役割を担う。結婚後は花嫁の家に住み、子は母方の姓を名乗る。一夫一婦制が原則
生活
水田農業の伝統があり、灌漑や果樹の栽培が得意。絹織物や陶器が有名な工芸品として知られる。近隣の民族との交易は古くから行われていた
信仰
ニントゥアン省とビントゥアン(Bình Thuận)省のチャム族は主にバラモン教、タイニン省やアンザン(An Giang)省のチャム族は主にイスラム教
祭り
若い稲を祝う祭り(Lễ Mừng Lúa Con)など農耕儀礼が多い。最大なのは、旧暦の10月中旬にチャム塔で行われるカテ(Katé)祭り