エデ族<br> Người Ê Đê
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©Công ty Tem Việt Nam エデ族は、同胞と歌ったり音楽を演奏することを楽しむ

エデ(Ê đê)族は中部高原(Tây Nguyên)の母系民族の1つ。かつては島に暮らし、現在はダックラック(Đắk Lắk)省やザーライ(Gia Lai)省の南部や、カインホア (Khánh Hòa)省とフーイエン(Phú Yên)省の西部に集まる。

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シンプルな造りの長屋は、数世代が同居する大家族にふさわしい

人口

39万8671人(全人口の約0.4%)

言語

オーストロネシア(Austronesia)語族のマレー・ポリネシア(Malay-Polynesia)語派に属すエデ(Ê Đê)語を用いる

住居

木材や竹を使った低い高床式の長屋で、屋根は草葺き。梯子の形状や床柱、生活空間のレイアウトに特徴がある。前庭を通って家屋に入る造りとなっている

文化

豊かな口頭文学をもち、神話や民謡、ことわざのほか、とくに叙事詩カン(Khan)が有名。楽器は銅鑼(Cồng / Chiêng)や太鼓など

生活

主に畑作を行うほか、家畜、木の実の採取、漁労、竹などで籠を編む。唯一、稲作を行うビック(Bích)部族は、野牛に田を踏ませる踏耕を行う

信仰

天と地を司る創造神のアエディエ(Aê Điê)とアエドゥー(Aê Đu)のほか、土地神ヤンラン(Yang Lăn)、稲穂の神ヤンモディエー(Yang Mđiê)など

祭り

エデ族の正月は旧暦の12月で、日付は決まっていない。普通は稲刈りの後に行う。裕福な家では野牛など、庶民は豚と鶏を生贄として神に供える