多民族が共存するインドネシア
色を楽しむ、多様性感じる色彩文化
カテゴリ:ベトナムでのカラー対策
更新:2021/11/14 – 09:00
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約1万8000もの島々で構成された多民族国家であるインドネシア。70以上の民族が集まり、その約90%がイスラム教を支持しています。インドネシア人の生活に根付き、色彩文化にも色濃く反映されています。
インドネシアの国旗の赤は太陽と勇気、白は月と純潔を表しています。また、アニミズムやヒンズー教、仏教文化の色彩観を基本とし、黒、白、黄、赤の4色は寺院や工芸品の色に使われるという特徴もあります。
バリ島に行ったことがある人は多いでしょう。現地の人が、色とりどりのバティックシャツや、腰巻きを着用しているのをよく見かけますよね。このバティックといわれるロウケツ染のジャワ更紗は、ソガ染料という独特の茶色で染色されていて、正装では腰布として着用されています。
色に関しては、特にタブーなどはないので、基本的にいつどんな色を身に着けていても問題ありません。男性は、ビジネスシーンでも色付きのシャツを着るのが普通です。女性の場合も、「結婚式で花嫁と同じ白色の服は着用NG」という日本のようなルールはありません。葬式においても、黒色と決まってはいないため、普段通りのカラフルな服装で大丈夫なのです。
所変われば、色の使い方もこれほどまでに違います。異国の色彩文化は、知れば知るほど面白いですよ。
田岡 道子
Taoka Michiko
カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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