ベトナムふしぎ発見!/ゲテモノだなんて言わないで!/昆虫食で食料問題を解決しよう

外国人には馴染みのない珍味 環境に優しく、栄養価もたっぷり

ローカル店でベトナム人が昆虫を食べている光景を目にして、「虫を食べるなんて絶対に無理!」と思う外国人は多いだろう。ベトナム人がわざわざ虫食べる理由の1つは、単純においしいから。もう1つは、栄養価が高いからだ。味の評価に関してはさまざまな意見があり、コオロギはよく小エビに、ハチはエビやカニなどの甲殻類に似ているといわれる。栄養価については虫の種類によって異なるが、1匹の体の約60~70%がたんぱく質でできており、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ミネラルなども含まれている。

食糧問題の点から考えると 昆虫食にはメリットがたくさん!

2013年に、国際連合食糧農業機関(FAO)がオランダのヴァーヘニンゲン(Wageningen)大学と共同で行った調査結果によると、人類は全世界で1990種類を超える昆虫類を食している。消費量が多いのは甲虫類(31%)、ケムシ(18%)、ミツバチなどのハチおよびアリ(14%)、イナゴなど(13%)である。   また、地球上の人口増加に伴う食糧不足・環境問題の解決策のひとつとして昆虫が注目されている。加熱することで雑菌などの問題もなくなるため、食品としての摂取にはなんら問題はないという。しかし、毒キノコの胞子に汚染された昆虫や死んだ幼虫などを食べると、食中毒になる可能性があるので気を付けよう。
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