2020.07.16
• ベトナムふしぎ発見! •ポイ捨てはあたりまえ!? 気になるベトナムのごみ事情

分別、ごみ袋の種類、収集日時…
すべてが”フリースタイル“
生ごみやプラごみなどの生活ごみを、スーパーなどのビニル袋に全部まとめて、好きな時間に家の前に置いておけば、どこからともなくやってきた清掃員が回収していく――。
これがベトナムの一般的なごみの捨て方だ。ごみ分別の意識は極めて低く、政府や自治体指定のごみ袋もなし、回収の日時なども決まっていない。さらに道路への「ぽい捨て」は日常的で、これらを違法行為とする法律や条例はとくに定められていないため、罰金などもない。
これがベトナムの一般的なごみの捨て方だ。ごみ分別の意識は極めて低く、政府や自治体指定のごみ袋もなし、回収の日時なども決まっていない。さらに道路への「ぽい捨て」は日常的で、これらを違法行為とする法律や条例はとくに定められていないため、罰金などもない。
増え続けるごみ問題
改善に向けた取り組みは?
ごみの量は増え続けている。ベトナム天然資源環境省(MONRE)の統計によると、ホーチミン市では2017年と比べて1日あたりの家庭ごみは約1.4倍の1万t、産業廃棄物は約2.5倍の2500t、建設廃棄物は3倍の1500tに増加。市全体では、廃棄物が15%増加した。ごみ処理場は不足しており、処理技術も未熟なため、ごみはそのまま埋め立てられている。
ゴミ事情が改善されるまでには、相当の時間がかかりそうだ。一方、最近では若者を中心に、プラスティック製品の使用を控えるなどの新しい動きもある。MONREでは処理場の増設や、3R(リサイクル・リユース・リデュース)運動の推進が検討されている。ゆっくりだが一歩ずつ、ごみ事情は改善に向かっているといえそうだ。
ゴミ事情が改善されるまでには、相当の時間がかかりそうだ。一方、最近では若者を中心に、プラスティック製品の使用を控えるなどの新しい動きもある。MONREでは処理場の増設や、3R(リサイクル・リユース・リデュース)運動の推進が検討されている。ゆっくりだが一歩ずつ、ごみ事情は改善に向かっているといえそうだ。