吉田 和矢 さん/子育て駐在夫

子どもだってお父さんを求めている 男性による海外での子育ての道を極めたい

妻の海外赴任で帯同を決意 予想以上に少ない駐在夫の存在 日本では放送局に勤めており、現在は休職してハノイに在住中。渡越後は、駐在夫として子育てに邁進する日々を送っている。 「妻のハノイ赴任に伴って、2019年4月に来越しました。ハノイはバイクの交通量が多いし、空気は悪いしと、当初は心配事だらけでしたが、ベトナム人の優しさに触れて、外国人も多いし、今は大好きですね」 今でこそ楽しく過ごせているが、駐在夫を決意するまでには時間を要したという。 「商社に勤める妻が妊娠して産休・育休を取り、復職した後に海外で働くチャンスを得たんです。妻はどうしてもそれに挑戦したいとの熱意が強くて。今後の自分のキャリアを考えると葛藤はありましたが、育休取得に興味はありましたし、私の会社の上司も理解を示してくれたので、私が休職して妻に帯同する方を選びました」 日ごろの心の支えとなっているのが、海外に住む駐在夫のグループだ。 「ニューヨークにメルボルン、クアラルンプールに北京など、探すと駐在夫は各国にいらっしゃいます。中にはお子さんがいるところもあって、SNSなどを通して子育てや子どもの進路の悩みを共有して、お互いに相談し合っています」 吉田さんが知る限り、ハノイの駐在夫は自身のみ。希少な駐在夫、子育てをしているパパとしての情報を発信できればと思い、ブログやツイッターを更新している。 駐在夫にも利点はたくさんある 同じ悩みを持つ人の参考になりたい 子育てをする駐在夫として、ママ友ネットワークに入るのは難しいところはありつつも、アパート内のママや子どもたちとの関係は良好だ。子育ては自分ができる範囲で、少しずつできることを増やしていき、次第に、パパだからこそやりやすいこと、駐在夫としての良いところも分かってきた。 「例えば、子どもと2人きりの旅行です。ママだけでは体力的に難しいと感じている方が多いみたいですね。あと、他の家庭のお子さんから『お父さんが家にずっといて羨ましい』と言われることも多いんです。海外だからこそ、お父さんと過ごす時間が少なくて寂しいと思っている子は多いのかもしれません」 駐在夫としての発見や悩みをSNSで発信していくと、意外なところから反響があった。 「同じ立場の夫、ではなく妻からの反響が大きかったことに驚きました。駐在妻と聞くと一般的には優雅なイメージを持っている人が多いと思いますが、実際はそういった人ばかりではないんです。中にはキャリアを中断してきた人がいるし、日本へ帰国後の不安を抱えている人もいる。でもママ同士では相談しにくい内容もあるみたいで、ツイッター上で反響をいただくこともあります」 吉田さんは今後、駐在夫の数は増えると予想している。その人たちの参考に少しでもなればと、情報の発信は続けていく。 「あとは奥さんへの感謝の気持ちを忘れずに。これからも家族の時間をしっかりと確保していきたいですね」
吉田 和矢 よしだかずや 神奈川県横浜市出身。ハノイで2歳の息子の明矢(はるや)くんの子育てに奮闘中。厚生労働省主催の「イクメンスピーチ甲子園2019」では、ファイナリストの3人に選出された経歴を持つ。日ごろの楽しみは、月に1回ほど、家族3人で旅行をすること。 Twitter:@hanoipapa
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