越祭モノガタリ/(12)不思議な力で村民を救う ティエン・ハウの物語

ティエン・ハウ女神の寺の祭り Le Hoi Chua Ba Thien Hau 母親の胎内に14ヶ月もとどまり、やっと生まれた時には泣いたり叫んだりしなかった不思議な女の子は、マック・ヌオン(Mac Nuong/沈黙の少女)と呼ばれた。16歳の時、マック・ヌオンは井戸の下でたくさんの古本を見つけると、読み漁り知識を得て、奇跡的に不思議な力まで身に付けた。ある日、マック・ヌオンが家で寝ていると霊魂が離脱し、航海中に悪天候に見舞われた父と2人の兄の手を取って助けた。その後、悪霊退治の役目を担ったり、続いていた海の悪天候を回復させたりしたことで、彼女は海の女神であるとの噂が広がっていった。後年、彼女の功績を称え、ティエン・ハウ・タン・マウ(Thien Hau Thanh Mau)という名称が与えられた。現在、彼女を祭る寺が南部に複数ある。
場所:ティエン・ハウ寺/Chua Ba Thien Hau 住所:4 Nguyen Du St., Thu Dau Mot, Binh Duong
旧暦1月13日~15日
中国から伝わった祭りと信じられ、特に中華系のベトナム人コミュニティ内で開催される。新しい服を新調し、洗礼した女神の像を中に置いた神輿を担ぎ、獅子舞と共に街へ繰り出すなどの儀式が行われる。
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