小嶋宏弥 さん/プライベートネイルサロン 「美沙那」代表

ネイルが好きで好きで仕方ない 日本の技術とサービスをベトナムにも

ネイルとの出会いは10代の頃 今も夢中で追いかけている世界 ネイルに初めて興味を持ったのは、アメリカに留学をした19歳の頃。初めて見た長くてカラフルな欧米人のネイルの美しさに衝撃を受け、その世界にのめり込んでいった。 「10代の頃にネイルに出会い、それからずっとネイルが大好きでたまらないんです。今、その大好きなものを仕事にできているというのは、私にとって幸せでしかありません」 ネイルの話になるとキラキラと目を輝かせ、心から楽しそうに話す小嶋さん。2000年にホーチミン市に移住し、当時の本業が落ち着いてきた頃、スパの一部を借りて個人のブースを作り、たった1人でネイリストの活動をスタートさせた。 「その頃は、外国人のお客様ばかりでした。アメリカ人やフランス人など、様々な国の方に施術をしてみて、国による甘皮処理の基準や絵柄、色使いの好みなどの違いを学ぶことができました」 長年の夢であったネイリストとして働き始めてしばらく経った頃、やはりその熱い思いがきっかけとなり、一度日本に帰ることを決める。 「ネイル業界は日進月歩の世界なので、次々に新しい製品やデザインが出てきます。1人で働いていると、その最新情報を仕入れるのが難しくなってきたんです。でも、ネイルに関することは『全て』知っていたい。その思いから、最新のネイル事情を学び直すために日本に帰りました」 技術者としても講師としても 大好きなベトナムに日本を伝えたい 東京に戻り、アートはこの先生、技術はこの先生、と通いわけ、ありとあらゆるネイル学校で学ぶ日々。また、サロンごとの施術スタイルや接客の仕方などの違いも学ぶため、曜日ごとに勤務するサロンを変えてアルバイトをする生活を送った。 そんな東京での生活も大好きだったと語る彼女だが、2012年に再びホーチミン市に戻り、現在に至る。 「寒いのが苦手で(笑)。『1年中暖かい気候』、『美味しい食べ物』、『自分に合う国民性』、この3つが揃うところに行きたいなと思ったんです。そうなるとやはり、ホーチミン市しかないな、と」 しばらくは、ベトナム人スタッフを雇いネイルサロンを経営していたが、「経営者ではなく技術者でいたい」という思いと「自分の納得できる施術のみ提供したい」というこだわりから、自身で全ての施術を行う現在のプライベートサロンという形に落ち着いた。 また、2019年4月より市内の職業訓練校「三幸学園ビューティーアートセンター/Sanko Gakuen Beauty Art Center」にて、ベトナム人ネイル教師の教育や、生徒への指導も始めた。大好きなベトナムに、ネイリストとしてだけではなく日本人としても、何か貢献したいという思いがあるという。 「ベトナムに足りないのは、ホスピタリティの質の高さ。ネイルだけでなく、日本の礼儀やサービス精神なども伝えて、ホスピタリティレベルの底上げに繋げていきたいです」
小嶋宏弥 こじまひろみ 2012年、ジェルネイル専門店「プライベートネイルサロン美沙那~びしゃな~」をオープン。日本水準の高い技術とサービスを提供し続けている。2019年4月より、「三幸学園ビューティーアートセンター/Sanko Gakuen Beauty Art Center」でのネイル講師活動も行っている。 ウェブサイト:www.bishana.com
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