遠藤 亜矢子 さん
「サンジェラ」代表 「ビノンカカオパーク」運営
カテゴリ:ベトナムの日本人
更新:2019/10/05 – 10:00
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カカオについて、見て、触って、聞いて
チョコレートの深みを知ってほしい
独立してカカオに出会い
その可能性に魅了された
ホーチミン市から車で約1時間半。バリア・ヴンタウ(Ba Ria-Vung Tau)省内陸のゴム林を抜けた先に「ビノンカカオパーク」がある。2019年5月25日にオープンしたばかりだ。
遠藤亜矢子さんは、ビノンカカオパークプロジェクトの投資家の1人。他の投資家と共に「ビノンカカオ社」を設立し、運営にも携わるが、5年前はまだ、ベトナムのカカオの存在すら知らなかったという。
「約8年前に当時勤めていた会社の駐在員としてホーチミン市に赴任しました。その後2016年に独立して、ベトナムの農産物の輸出入などを行う『サンジェラ社』を設立しました」
同時期に、ホーチミン市内でジェラート屋もオープンさせた。
「ジェラート店はうまくいかなかったのですが、その時のチョコレートジェラート作りでベトナムのカカオと初めて出会ったんです」
ベトナムのカカオに興味を持ち、全国のカカオ農園を回るなか、チン・ヴァン・タイン(Trinh Van Thanh)さんの名前を知った。現在、ビノンカカオパークの会長を務める人物だ。会う機会を得て、タインさんからカカオについて多くのことを教えてもらったという。
「知れば知るほど、ベトナムのカカオの魅力にどんどんはまってしまいました」
カカオを120%感じられる
テーマパークにしていきたい
約46ヘクタールのビノンカカオパークの敷地内には、カカオ農園をはじめ、発酵、焙煎、コンチングなど、カカオ豆からチョコレートになるまでの一連の製造過程を知ることができる施設が揃う。「収穫から製造までを知ると、チョコレートへの愛が増すと思うんです」と、遠藤さんは微笑む。
カカオパークのプロジェクトが動き出したのは2017年4月頃のことで、サンジェラ社で行っていたカカオ豆原料の輸出だけでなく、多様な商品作りをしたいと考えていた時期だった。
「ベトナムのカカオに付加価値をつけ、可能性を広げたいと思い、タインさんの農園で収穫したカカオで一緒に製造をやってみようと提案したんです。そしたら、『バリア・ヴンタウ省から、空いた土地を活用しないかという話がある』と聞いて、カカオ農園から製造までを一貫して行うカカオパークを一緒にやることになったんです」
1年で取れる予定だったライセンス取得に2年かかるなど、苦労も多かった。
「オープンはしましたが、『やっとスタート地点に立ったな』という気持ちです」
農園のほか、カカオの苗を研究する施設の設置、カカオの苗植え体験、地元の教育省と連携した子どもの体験学習など、やりたいことはまだまだたくさんある。
「ベトナムのカカオの事を知る資料館やワークショップの開催など、カカオのことを余すことなく学べるパークにしていきたいです」
遠藤亜矢子 えんどうあやこ
大阪府出身。2011年に渡越し、人材コンサル会社のホーチミン市事務所に勤める。2016年に独立し、「サンジェラ/Sungela」社を設立。2019年5月にバリア・ヴンタウ省に「ビノンカカオパーク/Binon Cacao Park」をオープンした。
Facebook:@oneclappin.sungela
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