ベトナムスケッチ > ベトナム特集 > 今月の特集 > ...

注意したい病気のこと。教えて、ドクター!

タグ:, , ,
カテゴリ:今月の特集
更新:2019/06/15 – 10:00

編集部では、皆様からの情報をお待ちしています。情報掲載をご希望の方は、コチラまでご連絡を!

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)による急性および慢性肝炎で、ウイルスは世界中に幅広く分布しています。予防法にワクチンがありますが、免疫がつきにくいケースもあるので、接種後は抗体検査をおすすめします。

Sakura Clinic
住所:65 Trinh Cong Son St., Tay Ho Dist., Hanoi
電話:(024) 3718 1000
営業時間:9:00~18:00
(L.O.)17:30
休日:日曜・祝日
ウェブサイト:http://sakurahanoi.com

安部茂 あべしげる
埼玉県さいたま市出身。秋田大学医学部卒業後、北海道を拠点に総合診療医、総合内科医として勤務。米国ペンシルベニア大学客員研究員などを経て、2016年4月より現職。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。

子どもと大人で異なる感染経路無症状もあるが、死に至るケースも

ベトナム国内のHBV感染率は約10%と高く、東南アジア上位に挙げられています。子どもと大人で主な感染経路、経過が異なり、子どもの場合は分娩時の母子感染がほとんどです。出生時または乳幼児期の感染では持続感染が成立し、大部分は肝機能正常なキャリアとして経過、免疫能が発達するに従い、多くは25~30歳までに肝炎を発症します。その後、85〜90%はHBVの活動が抑えられた状態となり、最終的に肝機能正常の無症候性キャリアへ移行、残り10〜15%が慢性肝疾患へ移行します。

大人の場合は性交渉によるものが大半を占めます。70〜80%は無症状だったり、微熱や倦怠感といった感冒様症状を呈するのみで自然に治癒しますが、残りの20〜30%のケースでは急性肝炎を発症、このうち約2%が劇症肝炎を発症します。劇症肝炎になると致死率は約70%です。

急性肝炎では、感染して60~150日の症状のない期間があった後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸が起こります。慢性肝炎は急性肝炎と違って徐々に肝臓が破壊されていくため、自覚症状のないことがほとんどです。しかし、自覚症状がなくて感染に気付かず放置していると、肝硬変や肝細胞癌などの重い肝疾患を発症するリスクが高まります。

ワクチンの効果は年齢によって異なる抗体検査で免疫有無の確認を

急性肝炎の場合、一般に薬物療法によりほとんどの人は治癒しますが、劇症肝炎に移行するリスクがあるため、原則として入院、安静加療を要します。慢性肝炎の場合は、薬物療法などでウイルスを減少させることはできても、完全に駆除する治療は現在まだ確立されていません。

B型肝炎の最も効果的な予防法はワクチンです。しかし、年齢が上がるにつれて免疫(抗体)のつきが悪くなります。そのため、接種後には抗体検査(血液検査)をおすすめします。免疫がついていない場合、ワクチンの追加接種をすることになりますが、日本のワクチンに比べてベトナムで入手可能なワクチンは成分が多いため、免疫がつく確率は上がると考えられています。

こんな人は要注意!

・ワクチン未接種

・ワクチン接種済みだが、抗体値上昇を確認していない

・避妊具(コンドーム)なしの性交渉

・不衛生な場所での皮膚穿孔(耳ピアス、入れ墨や鍼など)

・血縁者・配偶者にB型肝炎ウイルスの感染者がいる

など

こんな症状が出たら危険!

・全身の倦怠感

・腹部症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛など)

・黄疸

・健康診断で肝機能異常を指摘された

など

感染・発症するその前に!

・ワクチンを接種する(3回)

・ワクチン接種完了後1ヶ月を目途に抗体値を検査

・性交渉では避妊具(コンドーム)を使用する

など

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

職人技と美学は 国を越えてベトナム人が繋ぐ日本文化 職人技と美学は 国を越えてベトナム人が繋ぐ日本文化

日本人が継承してきた伝統文化は、職人の高齢化や人手不足が問題視されている。一方、ベトナムにその技術を伝え、担い手を育成・…

創刊20周年特集ベトナムと日本人の20年 創刊20周年特集ベトナムと日本人の20年

『ベトナムスケッチ』は2000年4月の創刊以来、ベトナムの発展と共にこの20年を過ごしてきた。同期間、この国と関わり続け…

お詫びと訂正 お詫びと訂正

『ベトナムスケッチ』2020年4月号の特集p.10「数字で見る20年史 日本とベトナムの熱い関係」の記述に一部誤りがあり…

体にやさしく、子どもにも安心。 ヘルシースイーツを、手土産に。 体にやさしく、子どもにも安心。 ヘルシースイーツを、手土産に。

家にお呼ばれした時などの手土産にはスイーツが便利だ。でも、各家庭で子どもに禁止令を敷いていたり、ダイエット中で控えていた…

地域の担い手  伝統継承者 地域の担い手 伝統継承者

ベトナム各地に存在する伝統工芸村。そこではどんな伝統技術を、誰がどのように受け継いでいるのか。近年観光地としても人気を集…

新年を華やかに。中部料理万歳! 新年を華やかに。中部料理万歳!

ベトナム中部のフエ、ホイアン、クアンナム、ニャチャンの料理は「中部料理」と一括りにされることが多いが、多少なりとも地域差…

ベトナムの若き才能が輝く新世代バーテンダー ベトナムの若き才能が輝く新世代バーテンダー

近年、ベトナムではゆっくり落ち着いて会話とお酒を楽しめる“大人による、大人のための”バーが増え、国際的なコンペティション…

愛しの マムダフルライフ! 愛しの マムダフルライフ!

南北に伸びる全長3260kmの長大な海岸線を有するベトナムは、水産業発展の歴史と共に、豊富な魚やエビなどをはじめとした魚…

疲れた心に癒しを。部屋と花と私。 疲れた心に癒しを。部屋と花と私。

外から疲れて帰ってきて、掃除や食事の準備などの家事に追われて、ようやく部屋でひと休み。そんな時、自分の近くに花が飾ってあ…

大好きな家具と暮らす帰りたくなる家 大好きな家具と暮らす帰りたくなる家

「好みの家具で、好みの部屋を作る」。誰もが夢見たことがあるだろう。“自然と帰りたくなる家”、それは部屋のどこにいても大好…

スペシャルティコーヒーマスターズ スペシャルティコーヒーマスターズ

コーヒーの“豆からカップまで”(From seed to cup)一貫した体制・工程・品質管理を徹底させる、スペシャルテ…

インドカレーの扉 インドカレーの扉

ベトナムにはインド人シェフが腕を振るう本格派インド料理店が揃い、さまざまな国の人が集う。「インドといえばカレー! バター…

くだもの おやつ天国 くだもの おやつ天国

“フルーツ天国”とも呼ばれるほど、ベトナムにはたくさんの果物がある。 生で食すのはもちろん、乾燥させたり、揚げたり、調味…

モテる男のメンズ美容 モテる男のメンズ美容

愛される男に欠かせない“清潔感”。 それがあれば、9割の女性の第一関門を突破していると言っても過言ではない。 ついつい気…

コムビンザンの名店 コムビンザンの名店

ハノイとホーチミン市に住むベトナム人、それぞれ50人の計100人に、日本人にすすめたいコムビンザン(大衆食堂/Com B…

紳士・淑女のための ベトナムゴルフ入門 紳士・淑女のための ベトナムゴルフ入門

毎年新しいゴルフ場が誕生し、ゴルファー人口も急増中のベトナム。ベトナムに赴任して、休日の息抜きのほか、接待などビジネスシ…

新春アオザイ宣言 新春アオザイ宣言

2017年、ベトナムでは伝統あるアオザイテイラーの家に生まれた母娘を描いた映画『サイゴンのバーねえさん/Co Ba Sa…

業界人の推しメシ! 業界人の推しメシ!

ベトナムの芸能人やメディア関係者など第一線で活躍する“業界人”たちは いったいどこで、何を食べているのか? 彼らがプライ…

ベトナム二大市場で買い物 ブギウギ♪ ベトナム二大市場で買い物 ブギウギ♪

ベトナムには人々の営みの拠り所として、古き良き市場が今も盛況だ。地元の人はもちろん、世界中から訪れる観光客で賑わう二大市…

今日から簡単、ベトナム弁当。 今日から簡単、ベトナム弁当。

子どものランチや、健康・節約のために、ベトナムでもお弁当づくりをがんばるあなた。せっかくなら、ベトナムならではの食材やお…