ベトナムスケッチ > ベトナムコラム > メディカルトーク > ...

メディカルトーク ベトナムで流行する「デング熱」 蚊に刺されないよう、地道な予防策を

タグ:,
カテゴリ:メディカルトーク
更新:2018/08/19 – 10:00

編集部では、皆様からの情報をお待ちしています。情報掲載をご希望の方は、コチラまでご連絡を!

メディカルトーク

症例

31歳男性。発熱と頭痛で受診。デング熱と症状が一致し、検査の結果陽性。解熱鎮痛剤で改善せず、その後全身に筋肉痛、発疹が出現し、食欲も減退、歩くのも困難に。連日通院しながら点滴を受け、約1週間で改善。

人によって重症度の異なるデング熱媒介するのは白黒の縞模様を持つ蚊

認知度が高まってきたデング熱は、ベトナムは流行地域です。症状の重さは人によってかなり異なり、特に休まずに済む人もいれば、今回の患者さんのように重い症状になる人もいます。2回目の感染時に重症化する、とも言われていますが、1回目は軽症で検査を受けなかったり、蚊に刺された認識がなかったりするケースも多いので、2回目を予測するのはなかなか困難です。

デング熱は実際に蚊に刺されてから発症するまでに約1週間かかることが多く、高熱があっても「昨日蚊に刺された」方がデング熱である可能性は高くありません。

また、媒介する蚊は体が白と黒の縞模様ですので、やっつけた蚊をよく観察すれば、デング熱かどうか判断できます。

デング熱を防ぐための1番の有効策は
やはり蚊に刺されるのを防ぐこと

現在、デング熱ワクチンはベトナムや日本では接種できず(タイやシンガポールで可能ですが、年齢制限があり、6~12ヶ月かけて3回接種が必要)、治療薬もないことを鑑みれば、やはり蚊に刺されないようにするしかありません。虫除けスプレーや蚊取り線香を使うなどのほか、出かける際は肌の露出を減らす、蚊は濃い色に近づく傾向があるため白など薄い色のシャツやズボンを選ぶなどの対策が有効です。

また、同じく蚊が媒介する“デング熱の軽症版”ジカ熱も今後増えると予想されます。妊婦の感染は胎児に小頭症などの先天性の障害を来すことがあり、性行為で感染しうる(デング熱はヒトからうつらない)ので、妊娠希望の女性やご家族は注意が必要です。

掲示板ご利用の前にベトナムスケッチ掲示板ガイドラインをご参照ください。投稿にはFacebookアカウントが必要です。アカウントはFacebook公式サイトにて無料で取得できます。※編集部への質問や問い合わせに関してはコチラからどうぞ。

関連ベトナム記事

メディカルトーク 無意識に行いがちな口呼吸 歯の着色や虫歯、歯並びにまで影響を メディカルトーク 無意識に行いがちな口呼吸 歯の着色や虫歯、歯並びにまで影響を

症例 8歳男児。歯の表面に黒色の着色があり来院。診査の結果、着色だけでなく、う蝕(虫歯)も多発していた。常時口が開いてお…

メディカルトーク 体全体の健康に影響する口の中の清潔さ 食生活と歯磨きに気を配り、口内をキレイに メディカルトーク 体全体の健康に影響する口の中の清潔さ 食生活と歯磨きに気を配り、口内をキレイに

症例 32歳女性。夫、小学生の子どもとともに来越して数ヶ月が経過。日本と比較し生活習慣、水や食材の違いなどもあり心配にな…

メディカルトーク 日本にいると、リスクの低い「A型肝炎」 ベトナムに住むならば、予防接種をして回避を メディカルトーク 日本にいると、リスクの低い「A型肝炎」 ベトナムに住むならば、予防接種をして回避を

症例 40歳男性。前任者の都合により急遽ベトナム赴任が決定。赴任期間は不明。予防接種について相談しに受診。感染リスクと重…

メディカルトーク 歯の被せ物が取れてしまったら? きちんとメンテナンスし、原因を治療しよう メディカルトーク 歯の被せ物が取れてしまったら? きちんとメンテナンスし、原因を治療しよう

症例 男性。食事をしている時に、前歯の差し歯が取れて来院。中が虫歯になって差し歯が緩んで取れたようで、「どうしてもそのま…

メディカルトーク 見落とされていませんか? 医師が気づかないと診断できない偽膜性大腸炎 メディカルトーク 見落とされていませんか? 医師が気づかないと診断できない偽膜性大腸炎

症例 50代女性。下痢の症状があり、ホーチミン市内の私立病院に1週間入院し治療。全く改善しないため、逃げるように自主退院…

メディカルトーク 脱腸として知られることの多い鼠径ヘルニア 鼠径部の膨らみを感じたら外科受診を メディカルトーク 脱腸として知られることの多い鼠径ヘルニア 鼠径部の膨らみを感じたら外科受診を

症例 42歳男性。3年前から右鼠径部に膨らみ。陰嚢が腫れたため来院。患部に腸音を聴取。CT、エコー検査で腹腔内から鼠径部…

メディカルトーク なんとなく口臭が気になったら? 口内の病気が原因の場合には治療を メディカルトーク なんとなく口臭が気になったら? 口内の病気が原因の場合には治療を

症例 40代男性。右奥の歯から臭いがするとのことで来院。診査の結果、古いかぶせ物の不適合によりプラーク(歯垢)が蓄積、除…

メディカルトーク 緑内障に老眼、ドライアイ 40歳を過ぎたら気をつけたい眼にまつわる症状 メディカルトーク 緑内障に老眼、ドライアイ 40歳を過ぎたら気をつけたい眼にまつわる症状

症例 44歳女性。人間ドックにて緑内障の恐れがあるとの指摘を受けて来院。視野検査により、視野の欠損を発見。眼圧を下げる薬…

メディカルトーク インフルエンザの感染予防には、うがい&手洗い 冬の日本に帰省する際には要注意 メディカルトーク インフルエンザの感染予防には、うがい&手洗い 冬の日本に帰省する際には要注意

症例 8歳男児。関節の痛みと39℃の発熱があり、病院を受診した。綿棒で鼻の粘膜を取って調べたところ、インフルエンザA型と…

メディカルトーク 美しい魅力的な笑顔は口元から 気になるポイントに効果的な審美治療を メディカルトーク 美しい魅力的な笑顔は口元から 気になるポイントに効果的な審美治療を

症例 42歳女性。差し歯の変色と歯並びが気になると受診。まずは、歯並びを矯正治療で整え、歯のホワイトニングをした後、その…

メディカルトーク 意外と多い「O157」による食中毒下痢が続く場合にはきちんとした検査を メディカルトーク 意外と多い「O157」による食中毒下痢が続く場合にはきちんとした検査を

症例 40代女性、2ヶ月以上続く下痢にて受診。これまでも複数の医療機関を受診し、いろいろな抗生剤を投与されていたが、改善…

メディカルトーク 歯に着色してしまう「外来性色素沈着」 ベトナムの水も関係しているかも メディカルトーク 歯に着色してしまう「外来性色素沈着」 ベトナムの水も関係しているかも

症例 10歳の男の子。母親から「上の前歯の表面が茶色く汚れてきたのでクリーニングしてほしい」と希望。「ハノイに来てから汚…

メディカルトーク いつなるかわからない「急性虫垂炎」発症したらすぐに病院で治療を メディカルトーク いつなるかわからない「急性虫垂炎」発症したらすぐに病院で治療を

症例 40代男性。胃の痛みと吐き気の後、発熱があり、右下腹部に集中して痛みが強くなり、歩行困難になったため受診。体温は3…

メディカルトーク 足を使うスポーツ中に起こりやすい「肉離れ」 適切な応急処置をし、ひどい症状の場合は治療を メディカルトーク 足を使うスポーツ中に起こりやすい「肉離れ」 適切な応急処置をし、ひどい症状の場合は治療を

症例 30代男性。サッカーのプレー中に太もも裏に切れたような感覚と痛みが発生。応急処置後の翌日から、3日に1回の治療開始…

メディカルトーク 砂糖入りの飲み物が大好きな人は要注意! 虫歯が広範囲に広がる「ランパントカリエス」 メディカルトーク 砂糖入りの飲み物が大好きな人は要注意! 虫歯が広範囲に広がる「ランパントカリエス」

症例 43歳男性。歯科検診のため来院。歯と歯の間に虫歯が多発していたため、食生活習慣を尋ねたところ、ほぼ毎日、清涼飲料水…

メディカルトーク 便に血が混ざっている「下血」/内視鏡検査をいつ行うかが最重要 メディカルトーク 便に血が混ざっている「下血」
内視鏡検査をいつ行うかが最重要

症例 50代男性。3日間の便秘の後、腹痛と下血のために来院。痛みは左側に偏っており、血液検査では貧血を認めず。大腸カメラ…

メディカルトーク 歯の根元の段差が気になっていませんか?/咬み合わせが原因の「楔(くさび)状欠損」かも メディカルトーク 歯の根元の段差が気になっていませんか?
咬み合わせが原因の「楔(くさび)状欠損」かも

症例 40歳女性。以前から歯茎が痩せてきたと思っていたが、最近は歯茎に穴が開いて痛いとのことで受診。実際は歯茎ではなく、…

過度のアレルギー反応「アナフィラキシー」/母子感染や性行為、輸血による感染リスクも 過度のアレルギー反応「アナフィラキシー」
母子感染や性行為、輸血による感染リスクも

症例 60代女性。山で蜂に刺され、皮膚が赤くなり息が苦しいと通報。ドクターヘリが出動し、10分で現場に到着した。診察では…

メディカルトーク 蚊を媒介とした「ジカウイルス感染症」/母子感染や性行為、輸血による感染リスクも メディカルトーク 蚊を媒介とした「ジカウイルス感染症」
母子感染や性行為、輸血による感染リスクも

症例 37歳女性。南米を旅行して帰国後、発熱、咳、倦怠感があり受診。体温39.2℃、肺雑音なし、眼球結膜の充血を認めた。…

メディカルトーク 「生理痛」、痛み止めだけで我慢していませんか?/つらいときには低用量ピルも有効な手段の1つ メディカルトーク 「生理痛」、痛み止めだけで我慢していませんか?
つらいときには低用量ピルも有効な手段の1つ

症例 24歳女性。妊娠・出産歴はなく、半年前に夫の転勤でベトナムにやってきた。もともと生理痛がひどく、日本ではほぼ毎月バ…