日本とベトナムで異なる「色」ベトナムには緑色が多い。心を癒やし、 落ち着かせてくれる効果があります

段ベトナムで目にすることが多いのは、青々とした街路樹に加えて、緑色の看板や薄いグリーンの建物ではないでしょうか? 緑は、人々に癒やしや安心感を与えてくれます。そんな緑を目にすることでほっとした安らぎを感じ、その安心感にふれることで気分をリフレッシュすることができます。 また、日本を離れ見知らぬ土地に来て暮らしている中で、ストレスも多いことでしょう。緑には対人関係の場面で、感情的になりすぎるのを抑制し、穏やかな心に導いてくれるほか、普段の頑固な思考を、バランスのとれた柔軟な思考に結び付けてくれることもあります。 このように緑は、心身ともにバランスをとるのに非常に効果があります。観葉植物などを部屋の中に取り入れると、日々の生活でもリラックスして過ごせます。 同じベトナムにおいても、地域によって色の見え方が違うことも知っておきたいポイントです。ハノイとホーチミン市には緯度の違いがあることから、ハノイでの緑色は、ホーチミン市よりも落ち着いたトーンが使われています。 ベトナムでは鮮やかな色もファッションに取り入れて頂きつつ、緑色の効果を日々の生活にも役立てて頂きたいと思います。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。カラーマイスター協会理事。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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