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たべもの文学抄
ドリアン
Sầu Riêng

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カテゴリ:たべもの文学抄
更新:2018/05/16 – 10:00

ベトナム文化と歴史に舌鼓、たべもの文学抄。

南部だけではなく、北部でも人気が高いドリアン。価格がけっこう高く、ギフトにされる場合が多い

南部名物の1つ、ドリアン

「匂いが耐えられない」という人が多いが、食べるととても好きになると言われるドリアン。甘い黄色の実をそのまま食べるほか、ケーキ、おこわ、鍋などに変身させた料理やスイーツも多様だ。4〜5月が旬のドリアンには、とってもロマンチックな話がある。

恋愛ストーリーから生まれた果物

西山朝(1778~1802年)の時代に、戦乱のために、真臘(しんろう、現カンボジア)に流落したベトナム人の男がいた。彼は医療を学び、偶然出会った1人の病気の女の命を救った後に彼女と恋に落ち、結婚した。
 その女の家に、皮が硬く、臭い果物がなっている木があった。男は最初は好きではなかったが、「見た目は悪いが、実は私の愛のように甘いですよ」と言った女がその実を取ってくれた。食べてみると美味しかった。
 10年間、2人は幸福に過ごしたが、女が急病で亡くなった。寂しいけれど、「ほかの人とは結婚しない」と約束した男は、臭い果物を持ってベトナムに戻り、家の庭にその木を植えた。時が経ち、木に実ができた頃、男はもう老人になっていた。近所に果実を分け、その話を伝えた。それから間もなく、亡くなった。その木がベトナムで発展し、「トゥレン/Turen」という元の名が「サウリエン/Sau Rieng」になった。

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